マイナス50℃の世界

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  • 清流出版
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860291891

感想・レビュー・書評

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  • 2017.2.11 2/26読了 2/27返却

  • 昔、図書館でチラ読みして行ってみたいと思ったけれど、きちんと読んでみたいなと思って再び手に取った。
    当日は米原万里さんがどういう方かも知らなかったけれど、いくつかの短編を読んでいる。あの面白い文章を書く人だ、と…。

    本書は小学生を意識して書かれているから、平易でわかりやすい。けれど、サハ共和国の魅力は存分に伝わってくる。居住霧なんて初耳。空港の離発着条件にもビックリ。世界が違いすぎる。

    今までの私が経験した最低気温は確かモンゴルのマイナス35度。あれを暖かいと評する人々がいるんだなぁ…。

  • 米原万里の処女作。’85年「毎日小学生新聞」連載に増補。テレビ企画で二百年前の大黒屋光太夫の跡をたどり椎名誠らと、極北ヤクート共和国に滞在取材/男たちの冬に一番の娯楽は釣り。結氷に穴を開けて疑似餌を垂れる…餌を付ける作業、現地人は素手でやるがスタッフは手袋二重にしても凍える/市の中央には川幅18kmのレナ川が六から九月のあいだ流れ木材や鉱物資源の輸送に役立つが、十月には結氷が始まり12月に固まり終わると製氷して氷上道路、四月には暖かくなって流氷化/夏の平均気温は1℃だが、最高気温は38℃にもなる束の間の夏

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA80600057

  • 米原万里の処女作らしい。
    そういえば誰かが米原をべた褒めしてたんだけど、誰だったっけ?小谷野敦だったっけ?

  • TBS番組でのシベリア横断旅行での通訳として参加。
    シベリアは湿度が低いため、そんなに寒さは感じない。

  • 桁違いに寒い世界と、そこで暮らす人々の生活に驚きの連続。
    ソ連時代の紀行文ですが、やさしい言葉で書かれているのがよかった。

  • 無知の自分でも名前の記憶がある。
    写真が多かったとはいえ、筆者の多能さが溢れてる。
    面白かった。生命力が横溢してる感じがするのに、50歳代で癌で命を失うとか、本当に先のことは分からない。

  • 美しいマイナス50°Cの世界の写真、その表現力あふれる文章やいつもユーモアを忘れない著者。ホテルの厨房の使用を懇願するが衛生面で断られ、ホテルのバスルームで天ぷらを揚げている姿が衝撃!お腹が、空いたスタッフたちがいまか、いまかと待ち望んでいる姿が目に浮かぶようで可笑しかった。

  • 米原万里さん。小学生にもわかりやすく、ということで、難しい内容を実に噛み砕いて説明しています。間違ったことを教えてはいけないと、裏付けなと資料調べも手を抜かなかったらしい。本当に、つくづく早逝が惜しまれます。もっともっと色々学びたかった。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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