読むのが怖い!―帰ってきた書評漫才 激闘編

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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860520748

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに「帰ってきた書評漫才」ってあるのですが、本当にこれ漫才です。相変わらず北上さんのボケは冴えわたり、大森さんのツッコミがきまってます。

    今回も色々北上さんの発言には笑いました~。
    「大森くんの説明は本当にわかりやすいよね。君が全部ストーリーを話してくれるのが一番いいよ。」
    はい、ついに読むの放棄かと思われるこの発言(笑)

    自分には合わないと思ったら途中で読むのをやめてしまう!!
    なんていう潔さ!(しかも読むのが仕事なのに^^;)
    「30ページで挫折したよ」とか平気で仰ってます!
    30ページって結構早いですよね(笑)

    でも挫折した本でも決して「ダメだ!」とかそういう事は言いません。
    「僕には分からない」と言うスタンスを常に貫いておられますので非常に好感が持てます。なんて素直なんだと(^_^;)

    そしてそうなると大森さんの非常に分かりやすい説明が求められるんです。なんていいコンビなんでしょ!

  • 2008年4月発行のものなので、13年前。結構古い。
    けれども、これも随分と遅れて手に取った、シリーズ最初の「読むのが怖い」があまりに面白かったので、これも読んでみた。「読むのが怖いZ」も読むぞ。

    やはり面白い。書評漫才~激闘編。もう本当にそのまま。2人の掛け合いは漫才のようだし、好みの合わなさと言ったら。
    相変わらず、北上さんは、無理だと思った作品は読むのを辞めるし、読んでもすぐ忘れちゃうけど、大森さんの分かりやすい解説で思い出して、なぜ自分が挫折したのかを語るところ、笑ってしまうし、失礼ながら親近感を覚えてしまう。しかも、そう言いながら、大森さん選で良いものに出会えた時の、素直に感動する様子は、少年みたいで最高にキュート。
    大森さんは、大御所でかなり年上の北上さんにも遠慮のない感じでどんどん突っ込んでいるけど、あとがきにも書いてあるように、ちゃんと敬意を感じるし、他の書評や対談では感じられない北上さんの魅力があふれる対談になっている。
    大森さんの解説って分かりやすいよなあと思っていたら、今回収録の対談の中で、北上さんがそのまま大森さんに言っているところがあり、大森さんは「それはもう、いつも北上次郎さんを読者に想定して書いてますから」と答えている。ははははは、そうなのか。・・あっ、2人の「ははは」がうつっちゃった。

    あ、北上さんも大森さんも有川浩さんを男だと思っていたと知って安心した(笑)私も北上さんとまるっきり同じで”ひろし=男”だと思っていた。結構気づいたの、遅かったんだよな(恥)

    さて、読みたい本が山積みになってしまっているので、次のZを読むのは、また少し先になるかもしれないけど、次も読むぞ。
    この対談最高に面白いのにな。雑誌での対談企画はもう終わっているようで、続刊は無いのか。最近の本のも聞きたいけどな。文学賞メッタ斬りのYouTubeに北上さん出てくれないかな、、、

  • 北上氏のスタンスに何だか励まされた。わからないものはわからないって、言っちゃっていいんだな。読書は私にとって娯楽だし、生きてるうちに読める本は限られてるんだし、好きな本を好きなように楽しんでいこう。

  • 順番が前後してしまったけど、とりあえず本シリーズで単行本になっているものは読了。書評漫才っていう謳い文句もむべなるかな、2人の意見のすれ違いとか、笑える箇所満載です。でも、ふと気になって”SIGHT”のサイトを調べてみると、雑誌自体はまだ続いてるみたいだけど、この書評対談はもう終わってしまってるんですね…もったいない。新作が出たら間違いなく飛びつくのにな。自分と趣向の似ている書評家さんのオススメする本も良いけど、複数人の評価となると、俄然信憑性が増すんですよね。”百年の誤読”しかり。という訳で、こういう対談集をもっと探してみようか、と。そんな結論に至りました。

  • 昔買ったのが本棚から出てきたので読了。
    読書好きの居酒屋トークを覗き見しているような面白さ。
    その中から自分が好きそうなものを探す。
    ブックレビュー読んでても自分のツボに合致しそうなのってなかなか出会わない。かつ食わず嫌いも解消していかないといけない。難しい。

  • 2014/8/1購入
    2014/10/31読了

  • 書評漫才の二作目は未読だったのだが、ブックオフでゲットして読んでみた。それこそ、新古書店で読みたい本を探すガイドとして最適です。

  • 2012.8.1 イオンモール鈴鹿BF

  • 銀英伝や流血女神伝を面白いと評した書評家さんが紹介する一般書は趣味に合うことが多い。その好例。
    対談を参考に数冊読んだけれどもどれも期待通りだったので、続けて読んで行きたい。

  • 北上次郎氏のお人柄がいいです。本の趣味は少し違いますが。

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京都出身。明治大学文学部卒。エッセイスト、文芸評論家、編集者。本名:目黒考二(めぐろ こうじ)。ジャンルごとに異なるペンネームを使用。私小説の目黒考二、ミステリー文学評論家の北上次郎、競馬評論家の藤代三郎(ふじしろ さぶろう)など。2000年まで「本の雑誌」の発行人を務める。 2011年「椎名誠 旅する文学館」の初代名誉館長に就任。主な著書に『書評稼業四十年』『冒険小説論』『息子たちよ』『余計者の系譜』『エンターテインメント作家ファイル108 国内編』『感情の法則』『記憶の放物線』などがある。

「2021年 『阿佐田哲也はこう読め!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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