脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?

著者 :
  • ロッキングオン
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860521240

感想・レビュー・書評

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  • 前半より後半の内申書裁判や国会議員の話しの方が面白い。

  • ロッキング・オンから出てた本だったので、ちょい気になって図書館より拝借。保坂さんってやっぱり教育関連の人っていう印象があったけど、少年時代の話などはかなり興味深いものでした。

  • 彼は2015年4月の区長選で、相手にダブルスコアで勝利を収めた。
    この本は2016年8月に刊行されたが、彼が区長に就任してから今までを振り返り、丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。

    決して彼は、「ただ否定」をしないという政治姿勢である。つい政治では「是か非か」で物事を決しがちであるが、彼は支持者でない人からも「住民ワークショップ」を開き、意見を聞いて、それを検討している。そして記者会見をおこなう。彼は自治体の首長として、「誰のせいにも出来ない」ということで、徹底して「本当の無駄を省く」「住民のナマの声を聞きつつ、それをお役所との折衝に持ち込む」ということを続けている。それは、彼の奇蹟に奇蹟が積み重なったような国会議員時代の仕事がそれなりに役に立っている、ということでありそうだ。

    後半は、彼の「内申書裁判」についてである。この辺は単なる回顧録のようになっているが、学校のナマの現状が伝わってきた。そして定時制高校へ火曜も、中退。思えば彼は「しらけ世代」であった。そのときの真っ只中を、彼は生きていたのだ。その後はいじめ問題に取り組んだり、とにかく教育のジャーナリストとして世の中とかかわっていく。
    彼の自伝として読むのも、十分にありであろう。

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著者プロフィール

1955年、宮城県仙台市生まれ。世田谷区長。高校進学時の内申書をめぐり16年間の内申書裁判をたたかう。新宿高校定時制中退後、数十種類の仕事を経て教育問題を中心に追うジャーナリストに。子どもたちの間で広がった「元気印」は流行語に。1980〜90年代、世田谷区を拠点に教育問題に取り組むプロジェクトを展開。1996年衆議院初当選。衆議院議員を3期11年務め、総務省顧問を経て、2011年、世田谷区長となる。著書多数。

「2018年 『親子が幸せになる 子どもの学び大革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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