- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860531140
作品紹介・あらすじ
高学歴ワーキングプアを解決する具体的方策と学位取得者7人の証言。
感想・レビュー・書評
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いきなり学歴のぶっちゃけ話から始まるかなりの良書。社会人にはなったものの、何かものたりねぇ! 大学院なんてどないやろ? と思って手にとって読んで見たのだが、その無計画のあまっちょろい考えにがつんと頭をたたかれると同時に、大学院に行くとはどういうことか、どんな人物が求められているか、選ぶならばどんな大学院を選ぶのか、学歴ロンダリングじゃないけれども、ちゃんと自分自身がわかっていることが大切、分量をちゃんと稼いで書ける力があるか、ほんとうに容赦なく書いている。
大学院側からの意見や、働いている人間からの気持ち(収入、時間)が事細かに書いてあり、事例も非常にリアル。偉ぶってるところはなく、とても良い本だと思う。Webサイトの紹介も良くて、大学入学情報図書館RENAを勧めていて渋い。
「学校名ではなく、やる気の維持ができる大学院を選ぶべきだ」というのは名言。そのためには徹底した調査が必要。これも肝に銘じたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書には「 大学院の紹介だけや、バラ色の未来を描いた他の同ジャンルの本とは違う」と書かれています。「大学院に行ったぐらいで人生が変わるほど甘くない」という言葉が本書の全てを語っています。
自分が同じようにできるかどうかは別として、「こういう人たちも存在する」ということを知ることができます 。各人の実体験を知り、学びの方法や選択肢を広げるきっかけを作って下さる内容です 。
(ラーニング・アドバイザー/スポーツ医学 KOUMURA)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/opac/book/1822257 -
修士に過剰に夢を見ることを戒めつつ、体験談などを通じて社会人大学院生の醍醐味を語る。
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大学院での研究を志す社会人の第一歩向き。
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実に具体的だし、編者の主張もしっくりきた。進学する気がどんどん失せてきた。
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社会人でありながら大学院に通い、様々な分野の修士や博士を取得した7名の体験談。社会人が大学に行くには、職場や家族の理解が不可欠なうえ、修士を取得してもお給料や役職のアップに直結するわけではない。それでも、大学院で学ぶメリットは大きい。ある分野の専門知識が増え、論理的思考力やプレゼン能力も高まる。何より、興味の赴くまま、志を同じくする人に囲まれ生涯学び続けることは、生きる上で大きな喜びとなる。大いに触発され、学び続けたい意欲が高まった。
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社会人に大学院を勧める本は、仕事辞めて学業に専念すること前提の本ばかりだったので、
全体的に「現実的には働きながら行くべき」という主張のこの本はとても面白かった。
経済的なことや、キャリアを考えると、やはりよほど余裕がなければ仕事は続けるべきだろうなと思う。
単なる体験談(自慢話系)でもなく、良かったことや悪かったことを参考にして欲しいという考えからの書き方が多く、素直に読めて、参考にさせてもらえるなと思った。 -
社会人から大学院に行くにはどうすればいいのか?
まず、博士と修士課程がある。大体が博士5年、修士2年でとらなければいけない。論文を書かなければならなく、そこが一番大変とのこと。
大学院といえども単位は必要でそこは普通の大学と変わりがない。
通う方法だが、普通の大学のように昼間に通うものや夜間制のもの、通信制でネット環境があればいいものなど様々。
どのやり方が自分にあっているのかを考えて選択する必要がある。
大学院に行ったとしても、給料がすぐにあがるわけではない。自分のスキルアップとしてやりたいことをやる場所。
研究が好きだったりしないと続かないかも…
後半は社会人から大学院に行った人達の話が書いてある。主婦からその道のベテランまで本当に様々。まだ俺は若いなと思える。大丈夫まだやれると思えました。ただしやっぱりやりたいと思えることがないと続かないと思う。覚悟を決めて、行動したいと思います。 -
研究したい内容があれば大学院に行くのは面白いかもしれない。ただ、就職などにはどの程度利いてくるかはなぞ。周囲の大学職員の知人たちは、やっぱりそれなりの情熱と海外留学キャリアがあってのもの。研究費もとれないとなかなか自由な研究はできないだろうな。