日本の漢字 1600年の歴史

著者 :
  • ベレ出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860643003

作品紹介・あらすじ

漢字伝来のドラマを東アジアの歴史とともに解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 漢字という観点から日本史を振り返る、そんな本。
    どうして日本に漢字がやってきて、どうして今日のようにほぼ全国民が利用する文字にまでなってきたのか、その流れをわかりやすく解説している。
    脳内に蓄積していた歴史や文学の知識を総動員して読んでいく楽しさがある。
    そして最後の「日本語の国際化」という概念は自分にとっては新鮮だった。一理あるなと思いつつ、そこまでする価値が果たして日本にあるのだろうか、という疑問もある。

  • 各時代の人物と漢字の物語を通して漢字の変遷が描かれています。そして、漢字や漢文化がどのように日本に影響を与えたのか、また、どのように定着、普及したのかを明らかにしています。
    (環境理工学創造専攻 M2)

  • 漢字

  • 一つ一つのデータが、小難しくならない程度に詳しいので、断片的な知っている知識、知らない知識をつなげるのに、とても役に立った。

  • 『本の紹介』
    日本人は漢字とどのように接してきたのか?
    各時代の人々のエピソードを交えながら、漢字伝来のドラマを東アジアの歴史と共に解き明かす。

    『司書の日記』
    ☆2013.2.20 水曜日
    あと10名です。3年生の図書未返却者の数です。
    事務所に行って、電話番号を調べて自宅にかけさせていただいています。
    本人がいれば一番良いのですが、家人でもいらっしゃれば伝言等頼んでいます。
    今日やっと10件中9件に連絡がつきました。
    本人、お母様、お祖母さま、そして留守番電話、で9件。
    3年生登校日は明後日22日ですので、後の1名は今日の夜自宅から電話を掛けさせていただきましょう。
    子どもも高校生となると母親も外に働きに出ることが増え、昼にどなたかが家にいるというご家庭も減ってきています。
    ご家族の方が、どなたでも職場でのこと、良いことも悪いこともお子さんに話してくださると、私はそれはお子さんにとってとても良い結果を生むことになるのではないかな、と思います。
    将来、進学し、そして就職する生徒たち。
    就職、働くということは良いことばかりではありません。
    嫌なこと、辛いこともあります。
    けれど、自分の父親や母親も嫌なこと、辛いことありながらも働いてたな、みんな一緒なんだな、自分も負けてられないな、と思ってくれれば、将来の生徒たち頑張れると思うのです。
    働くということの良い面ばかりを話すのでなく、嫌なこと、辛いことがあってもそれでも頑張って働かなくてはいけないのだということを、どうか背中で教えて頂ければと思います。

  • 漢字伝来のドラマを東アジアの歴史とともに解き明かす~1:漢字が伝来する(6世紀まで)2:漢字が浸透する(7・8世紀)3:漢字が定着する(9~12世紀)4:漢字が展開する(13~16世紀)5:漢字が普及する(17~19世紀中頃)6:漢字が大衆化する(19世紀中頃以降)~1952年生まれの立教の教授。今後の漢字の扱い方に関する提言もあり。苦労して読みました

  • 漢字の伝来から,近代までの漢字にまつわる話が読める。

    漢音、呉音、唐音などの,中国の時代によって,
    異なる読みが伝来してことも記している。

    明朝体が、明という中国の時代に作られた書体だということも分かりました。

    ローマ字のヘボン式のヘボンが「和英語林集成」という辞書を作成した事も知りました。

    諸橋大漢和辞典 から, JIS漢字についても言及しています。

    諸橋大漢和辞典の電子化を可能にする「今昔文字鏡」フォントについて言及がないのは残念でした。画竜点晴を欠くということでしょうか。

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著者プロフィール

1952年、三重県生まれ。現在、立教大学文学部教授。博士(文学)。
1975年、東京大学文学部第三類国語国文学専修課程卒業。1977年、同大学修士課程を修了し、東京大学文学部助手となる。その後、白百合女子大学文学部専任講師・助教授を経て、1985年立教大学文学部助教授、1990年同大学教授となり、今日に至る。
専攻は日本語学、特に日本語の歴史的研究。
著書に『日本古代の文字と表記』(吉川弘文館)、『はじめて読む日本語の歴史』『日本の漢字1600年の歴史』(ベレ出版)などがある。
辞書に載っていないようなことばの意味や使い方を調べるのが趣味。

「2016年 『文章が変わる接続語の使い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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