感情的にならない本 (WIDE SHINSHO203) (ワイド新書) (新講社ワイド新書) (WIDE SHINSHO 203)
- 新講社 (2013年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860814984
作品紹介・あらすじ
他人の気持ちは変えられない、と割り切る、理屈は正しくても、なぜいい結果にならないか、感情的に反応する人は、放っておくしかない、「自分だって」といわれると、なぜ腹が立つか、根本的な解決などできないし、目指さなくていい(他)、自分にも他人にも機嫌のいい人になる、感情コンディションを整える方法!
感想・レビュー・書評
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アンガーマネジメントの手法を体系化して閲覧できます。
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感情的になって失敗したり自己嫌悪に陥る経験は誰にでもあるのでは、、、
そんな時に手にとってさらっと読むと気持ちの整理がつく本です。
誰にでも思いあたることが言語化されているので、わかりやすい。
●主なポイント
・感情を悪化させる「should」思考
・内向きになると「イヤな感情から」抜け出せな
・人の気持ちは変えられないものと割り切るなど。
●こうならない為に
・行動から変えていく
・ピンチのときに「ではどうするか」と考える
・考えても始まらないことは考えない
と、感情コンディションを整えていくことが有効。
わかっていてもなかなか実行するのが難しい。
このような意識付けの本は忘れないように目のつく机の上に置いておくのがよいかもしれない。気が付くことが大事。
感情的になったとき気持ちを整理するのにおススメです。 -
感情的にならないためには、自身の「感情コンディション」を整える。
この本の伝えたいことを一言で言うとそんなところだろうか。
ではその「感情コンディション」を整えるためにはどうすれば良いか。
まずは、自分の気持ちと向き合わないこと。内向きになってもふさぎこむだけで良いことはない。常に自分の外に意識を向ける。そのためには動く!とにかく動く!動けば嫌でも気持ちは外に向いていく。
また、何でも物事を決めつけてしまわないこと。何事も~すべき(should思考)で考えない。答えは一つではない。良い意味で曖昧にしておくことが大事である。
そして「考えても始まらないことは考えない」こと。私の中ではこれが一番大事かなと感じた。確かに自身の経験を振り返ってみても、ほとんどのことが時間をかけて考えても即座に判断してもあまり結果は変わらなかったような気がする。だから考えすぎない。考えている時間があったらまずは動いてみる。動けば気持ちは外に向く。結果、先程の話に戻るが内向きになることが少なくなり「感情コンディション」は整っていく。そうなれば自然と感情的になることはなくなる。
思っていた内容とは違う本ではあったが、非常に読みやすくわかりやすい本だったと思う。 -
気持ちが内向きになるとクヨクヨと悩む事になる。あらぬ事を想像して終わりのない思考の陥穽にはまる。そういう時には、目の前にある作業を淡々とこなすようにすると良い。結果がすぐに出る簡単な作業に手を付けている中で、己を支配していた嫌な感情が徐々に薄らいでくるからだ。感情パターンを変えるようにすれば、同じ事で嫌な感情を味わうスパイラルから抜け出せるらしい。どうしてそれが嫌だと思うのか原因を探して、それを嫌だと思わないように持っていく。そうするしか解決を図れないのだから。それか、事前にわかるのならその嫌な感情をもたらす出来事から逃げるよう努めるしかない。
物事の結果はプラスとマイナスどちらの可能性も同居する形で生まれる。行動に出れば失敗もあるし、成功もある。しかし失敗のリスクがあっても、やはり行動に出たほうが有利である事が多い。クヨクヨして悩んで行動しない事と、何事にも怖じけずに行動して失敗した場合を見ると結果的には同じように見える。だが行動した者にしかわからないが、クヨクヨして負の感情に支配されて行動しない場合は、いつまでもその感情が自分の中に居座ってしまうが、行動すると例え失敗したときでも外向きの感情に満たされるのでアッケラカンと構えていられるのだ。この違いは明白である。
心の持ち方が非常に堅苦しく、断定的な決め付けや思い込みに支配される時がある。これは物事を白黒ハッキリさせようとする態度から生まれる非常に良くない状態だ。現実は、すぐにそんな勝手な決め付けを裏切る結果をもたらすし、その強い思い込みに反する結果が生じた場合、思い込みの強さに比例して気分の落ち込みも激しくなるし、逆に怒りさえ込み上げてくる事だってある。その際に有効な対策として強力な武器がある。物事を曖昧なまま捉えるよう訓練することだ。良いとも悪いとも云えないグレーゾーンを設定するのだ。事実、多くのグレーゾーンに支えられて今生きる現実がある事にお気付きだろうか。そうとも云えるね、じゃあそれで行ってみようか、などと柔軟に物事を対処できれば、いつもカリカリした状態で怒っているなんて事態にはならないのではないか。敵でも味方でもないグレーゾーンの人間が渦巻いているのが現実社会である。その曖昧さに耐えられるよう自分を訓練する事が自分の精神状態を守る事にも繋がるのだ。 -
感情的にならない人は
上手に感情的になる人
あなたが笑えはホッとする人がいる -
感情は目に見えない曖昧なもの。それよりも目に見える確かなものを信じる。
そのために動く!どんな結果でもそこで終わりでわない。続きがある。 -
面白い。
何度も同じことを繰り返しいうのは読み返さないだろう読者の頭に印象付けるため。
当てはまることが多すぎてやばかった -
一、人には「感情的になるパターン」がある
・話にならない人は放っておく
・人の気持ちは変えられないものと割り切る
二、「感情的コンディション」を整える
・どんな結果が出ても「ひとまず」の答えと見なす
・悪意を感じた時は聞き流す
三、「曖昧さに耐える」思考法
・未成熟な人ほど、白か黒かはっきりさせたがる
・白黒ではなく、薄いグレーか濃いグレーかと考える
四、「パニックに陥らない」技術
・足りないのは「いい加減さ」かもしれない
・「こういうこともあるんだなあ」という納得が大事です
五、「いつでも気軽に動く」技術
・つまらないシミュレーションをするクセがついていないか
・「考えても始まらない」ことは考えない
・「とりあえずやってみよう」でだいたいうまくいく
六、「小さなことでクヨクヨしない」技術
・クヨクヨしてもしなくても、結果は同じ
・幸運も災難も自分でつかめば納得する
・いつもあなたは立ち直ってきた! -
30分で読了。なんかツボが違うんですけど…。
でも、下記2点は参考になった。
・感情は放っておけばだんだん収まってくる
・大事なところで打たれた時、立ち直れるピッチャーは「これからだ」という希望として受け止め、崩れるピッチャーは「これで終わりだ」という絶望型の受け止め方をする -
◆感情の「シンプルな法則」
黙殺、これは感情コントロールの基本
感情は放っておけばだんだん収まってくる=気にしないということ
感情に振り回されるというのは、姿かたちのないものに振り回されている
考えれば答の出ることや、動けばかたちになることから手をつけるしかない。変えられるところから変えていこうということ
できる範囲で現実に変化を持ち込めば、感情も変化していく
自分の意見や判断は1つの見方に過ぎなくて、「わたしはこうしたほうがいいと思う」というだけのこと。自分がどんなに正しいと思う意見だって、最初は仮説、たたき台、もしくは結論に至るまでのプロセスの1つでしかない。
→「これしかない」ではなく、「いろいろあるんだろうな」、「こうなるはずだ」ではなく「いろいろな可能性があるな」と考える。
◆人には「感情的になるパターン」がある
ことば遣い、態度や物腰。苦手な相手に対して、自分がいつもどんな態度やことば遣いをしているか、ちょっと思い出してみる。
自分の変えられるところをちょっと変えてみて、それで感情がどう変化してくるのか試してみるだけでいい。
理屈として正しいことが、そのままいい結果を生むとはかぎらない
感情というのは押されれば押し返そうとする。相手が強く出てくれば、こちらも負けまいと強く出てしまう。
自分の意見に固執しない。「それもそうだね」とか「なるほどなあ」「そういう考え方もある」といった柔らかい受け止め方をする。
→押し合いも引き合いも始まらない。自分の意見を主張してくる相手だって、かんたんに相槌を打ってもらえば、あえてその意見にこだわる気持ちはなくなる。
感情的になりやすい人は「引く技術」を覚える必要がある。
①「話にならない人」は一部の人
②怒っても状況は変わらない。
他人の気持ちや感情を変えることはできない。そう割り切って、いままでとは違うやり方を試す。
◆「感情コンディション」を整える
放っておくためには、別のものに関心を向けること。感情を明るく保っている人は、いつも外に向いている。動いているうちに気分がスッキリしてくる。
「ともかく」という行動パターンが身につくと、いまよりはるかに動くことをためらわない自分になってくる。「ともかく」動いてみた結果は、「ひとまず」の結果に過ぎない。
深読みがなぜバカバカしいのか。その読みが正しいかどうかたしかめようがないから。
感情を明るく保つ一番簡単な技術は、胸を張ること。姿勢の問題として「胸を張る」そして「自分に自信をもつ」。
◆「曖昧さに耐える」思考法
感情的になっているときは、しばしば「should思考」に陥っていることがある。
グレーゾーンを認める人は少しくらいのことではカリカリしない。いつも朗らかな人には、「曖昧さ耐性」が備わっている。
柔らかい人間関係は「曖昧さ」を認めるところから始まる。相手や周囲に対して曖昧なものも受け入れる。
例えば他人を「好き」「嫌い」で分けない。どんな相手に対してもその人の好ましいところや、長所に目を向けて向き合うようにするのが自然な態度であり、気持ちのいい人間関係をつくることができる。
→こういう人の周りには、いつもリラックスした雰囲気が流れている。「なんだかよくわからないけど、まあ、いいや」で終わらせることのできる人間。
「曖昧さ耐性」を高めるためにも、グレーのグラデーションに注目する。白でも、黒でもないという受け止め方が苦手に感じるようであれば、グレーには幅広いゾーンがあって、白にも黒にも近づいていいのだと気がつくこと。
「曖昧さ耐性」の自己チェック
①他人の言葉にイライラする
②仕事の遅れや小さなミスが気になる。
③悪い想像ばかりが頭に浮かぶ。
◆「パニックに陥らない」技術
どんなに仕事ができても、「感情的になりやすい」というのは信頼感を失う大きな原因になる
パニックを起こすときは、目の前の出来事が最終結果だと思い込んでしまう。
冷静さを取り戻させてくれるのが「いまはともかく」。
うまくいかない相手とムリに合わせるのではなく、「ここまでは我慢しよう」という一線を決めておき、相手がそれを超えてきたら「はい、おしまい」と打ち切ればいい。
「みんないろいろいってくれるけど、やるのはわたしなんだ。自分を信じるしかないんだ」という気持ちが、無用なパニックに陥らないためにも必要。
「この人、大人だなぁ」と思う人の顔を思い浮かべる。
◆「いつでも気軽に動く」技術
変えられないものは放っておいて、変えられるところから変えていくのがハツラツとした感情を保つコツ。
→動いたほうが感情は刺激される。気持ちも外向きになるし、期待通りの結果は出なくても意外なものと出会えたり、なにか1つぐらいは印象に残ることがある。
→考え方としては常に「何もしないよりマシ」。その場しのぎでもなんでも、やらないよりましなことがあったらどんどん動いて実行すれば、少しずつ解決に近づいていく。「マシ」「マシ」の積み重ねが、難しい局面を動かしたり、物事をいい方向に向かわせることになる。
→一気の解決ではなく、その時その時の答を出すということ。
人生はいくつになっても小さな度胸試しの繰り返しであり、その度に世界が広がっていく。
◆あなたが笑うとホッとする人
感情的にならない人は、上手に感情的になれる人でもある。