ポール・ランド、デザインの授業

著者 :
  • ビーエヌエヌ新社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861005848

作品紹介・あらすじ

20世紀を代表するグラフィック・デザイナーであり、デザインの教育者でもあったポール・ランド。鋭い洞察力とユーモアで、学生や同僚たちと向き合った、目からウロコのデザイン講義録。

感想・レビュー・書評

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  • BMのロゴを作ったことでも有名なポール・ランドが学生たちにデザインとは何か?ということを授業で説いている本です。ページ数は少ないですが、デザイナーの僕にとっては内容は濃かったです。
    あらためてデザイナーとして姿勢を正されました。ある程度仕事をこなしていくと、深く考えなくてもそれなりのデザインができてしまいます。これはとても危険なことですし、デザイナーという職種も疑われてしまいます。日々、デザイナーの葛藤で予算的な壁や膨大な仕事量がありすが、これくらいでいいやと仕事を投げずに、深くデザインを熟考することで、世の中に対してデザインの価値を高められるのではないでしょうか。

  • ポール・ランドがデザイナー達と対談型式で
    デザインとは何か?
    などを議論する。
    考え方が非常に参考になった。
    デザイナーが読んでおくべき参考文献などにも触れている。

  • ページ数は少ないが、ボリュームのある内容。
    生徒との対話や声、依頼人とのエピソードなども読み応えがある。

  • 敬愛なるPaul Rand
    あなたの授業を受けたかった。

  • 請求記号:757/Ran

  • アカデミックな教育を一切受けず
    プロのデザイナーを目指している
    ぼくにとっては「本」が先生であり、
    このポール・ランド氏もぼくにとって
    偉大な先生のお一人。


    3年前はじめて読んだ時は、
    面白さ半分、分からなさ半分で
    一生懸命理解しようと、
    かじりつくように読んだことが
    懐かしく思い出されます。


    それでも今こうして
    読み返してみると、
    以前はよく分からなかった所に
    新しく感動を覚えたり、

    以前この本で得た知識が
    いつの間にか自分の中で
    芽を出していて、
    それが知らない間にすくすく
    育っていたんだなァ…

    という気付きがあったり、
    と、とても面白く再び
    手に取ることができました。

    ずいぶんとこの本から
    デザインに望む姿勢の
    ようなものを学んだように
    思います。

    everything design


    これからもこの教訓を
    活かし続けられる様に
    努力を重ねたい。




    読むのにかかった時間:30分

    こんな方にオススメ:デザイナー必読

  • 薄い本です。直ぐに読めます。でも中身は相当分厚い本です。IBMロゴやabc、NeXTロゴで有名なランド。彼が語るのは哲学であり、デザインの根本です。デザインに携わったことがない人にはピンとこないかもしれませんが、かなり核心を突いてます。とても重要な言葉の羅列です。

  • デザイナーの神髄。

  • ポール・ランドは20世紀を代表するグラフィックデザイナー。

    おそらく多くの人が一度は見たことがあるのは、
    IBMのロゴマークでしょう。



    そんなポールランドが1995年にアリゾナ州立大学で行ったワークショップの議事録を中心にまとめられた本です。
    この本の中で特に印象に残ったコトバがこちら。


    「すべてのものは関係している。デザインは関係だ。」

    「芸術の問題は、あるべき場所から隔離されているということ。
    本来自宅の寝室やキッチンにあるべきもの。」

    「デザインの基礎は、用語を自分で定義すること。
    自分のやっていることを理解していないと何もはじまらない。」

    デザインに対して真摯な姿勢のポールランドの、熱いメッセージがひしひしと伝わってきました。

    非常に薄い本ですが、非常に内容の濃い本でした。

  • 30分で通読できるデザイン対談本。
    往年の名デザイナー、ポール・ランドじゃなかったら怒りに任せ本を壁に投げつける内容です。

    この本から学ぶべきは小手技の技術論ではなく、意匠制作に向かう職人の姿勢や意気込みではないかと。
    たぶん。
    だからこの本のメッセージを感得できるのは、現役の一線で毎日ひいひい言いながら作っているデザイナーであって、デザインをやってみたい学生や美術論をまことしやかに振り回す消費者や評論家センセではない、と思います。
    きっと。

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