お金さえあればいい?子どもと考える経済のはなし (大人は知らない・子どもは知りたい!)
- クレヨンハウス (2016年3月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861013195
作品紹介・あらすじ
「お金は何のためにあるのか?」
「お金はどうやってお金になるのか?」
このような質問は、いざ聞かれると明確には答えにくいものです。
「本当の経済は、利益重視ではなく、ひとをしあわせにするための手段である」
本書は、経済の本質を、これまでの経済観を引き継いできている子どもたち、
そしてそれをよしとしている大人たちに伝えたい1冊。
高畠純さんのユーモアあふれる挿絵とともにわかりやすい文章で解説していきます。
※フルカラー64ページ
※ルビつき(目安:小学5年生以上で習う漢字)
感想・レビュー・書評
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ひとをしあわせにできないならそれは「ニセの経済活動」。
平易な言葉で、明快に書かれた経済哲学絵本。
たしかに、大人は知らない。ってか、変な思い込みをしている大人が多いと思う。
帯にあるとおり、「エライ」ひとはまちがっていると、わたしも思います。 -
読みにくいしわかりにくくて子供は興味なくしていたので他を探そうと思います
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難しいと思われていることをとてもわかりやすく簡潔に書いている。全ての大人と子どもに読んでほしいし、本来社会の授業の根幹はこういうことを学ぶためにある。古墳とか土器は好きな人が学べば良い。
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現在、子どもがわかるように書いた経済の本はいくつもあるので、「経済とは何か」がわかる本が読みたいなら、他の本がいいかもしれない。
しかし「お金をもうける」ことが幸せなのではなく、お金に振り回されず、「大切な目的のためにお金を貯める・使う」「誰かを喜ばせるためにお金を貯める・使う」(p15)ことが大切だよ、という基本は「経済とは何か」を知る前に、意識しておきたいことである。そういう意味で良い本だと思う。
「ひとはお金をもうけるために生きているわけではない。人がひとらしく生きられるために、お金をじょうずに使う。それが、お金と経済の関係です。」(p18)
また、多様性についてもわかりやすく説明されている。
「経済活動は、ひとをしあわせにするためにあります。」(p47)経済活動を行う大人に「それは本当に人を幸せにするのか?」という疑問を子どもの頃から持つとは大切だと思う。
SDGsが叫ばれるが、一部の人の「金儲け」や自然環境を無視した「経済発展」が地球に貧困や温暖化や環境破壊を招いたことは事実である。これ以上ひどいことにならないような視点を持つ重要性を示唆する本として読むといいと思う。 -
子どもに伝える経済のはなし。
お金とは何かから始まり、経済とは何か、そして本当の経済活動とは何かを書いていく。さらに終盤では地域通貨といった新しい提案も示す。
子どもでも読める文章で書かれているのが良い。やや決めつけた感じもしたが、経済という単語が経世済民の言葉から生まれたことを考えるとこれくらいもありか。
確かにこれは小学校高学年くらいから読める経済の本だ。 -
ヒト-(お金)-ヒト
ヒト-(経済)-ヒト
ヒトの人による人のための活動:幸せの実現
経済成長⇒経済拡大
ヒトの成長∝経済の成長
ヒトの成長も経済成長もシグモイド
成長・分配・競争のバランス
いのちのための経済:ヒトへのやさしさ
ヒト-(分かち合い)-ヒト
ヒト-(助け合い)-ヒト -
他人を幸せにできる事が経済の目的ね…
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図書館で借りた本。
タイトル通り、お金さえあればよいのか。を問う本。子どもに読んでほしいと思って借りてきたものの、結局自分だけ読んで返却した。お金はたくさんあればよいものではなく、自分が幸せだと思うよりもちょっとだけ少なくある方がいいのかな。と思った。やはり子供に読んでほしかった。機会があればまた借りよう。 -
サブタイトルのー子どもと考える経済のはなしーの通り、子ども向けに書かれているが、大人が読んでも十分に面白い。お金とは経済の本質を教えてくれるし、現在の日本の経済の状況を、成長した人間に例えるところは、凄く分かりやすい。先日読んだ『月はぼくらの宇宙港』では、宇宙開発は人類にとって必要だと説いていたが、それには疑問を投げかけている。