- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861191183
作品紹介・あらすじ
非武装日本がとるべき道は、「ことば」と「情報」への新しい戦略。言語社会学の第一人者が今こそ注目すべき提言。
感想・レビュー・書評
-
私も、軍事力、武器による平和維持はできれば避けたいと思う。日本が今度も生きていくには、日本国以外の世界中で経済活動をおこなわなければならない。色々な価値観が存在し、利害が交錯する国際社会では、他国との紛争や、衝突があって等zうぇんだろう。それをどうやって調整していくかの手段なしに、軍備をもたない、戦争しないから平和などと言っている場合ではないことを痛感した。
日本が経済活動を狭めたり、やめたりできない以上、他国との交渉、調整などが最重要だ。 そのためにも言語を強化し、得られる情報を最大限に利用できるようにしなければならない。
戦争は、外科手術のように一気に切除をすれば後遺症が残る。病気にならないよう予防するように、国際関係も戦争にならないよう予防の活動が必要だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治・経営
-
『武器としてのことば-日本の「言語戦略」を考える』
1985年新潮選書『武器としてのことば』の改訂版として
2008年アートデイズより発刊
武器で守らないことを決めた国であるからこそ
ことばで国を守らなければならない
という著者鈴木孝夫の主張は全く変わっていない
日本は30年前からこの主張を実践してくるべきであった
なぜこの主張が日本において社会的な力を持つことができなかったのか
著者はどのように考えるのか聞いてみたい -
新潮選書ベストセラー『武器としてのことば』を,最新の世界状況を加味して全面改訂。「日本語の国際化」「受信から発信へ」「『言語』に無関心な日本人」など,ラボでの講演でも炸裂した鈴木孝夫節が全編に満載。「非武装日本」がとるべき言語戦略を提言。英語に関する内容は旧版の方が充実。
-
日本文化は本質的に「ことば不信」な文化であり、議論より事実を優先する「論より証拠」の伝承がきわめて強い(p.51)
日本語は日本以外では通用しないと言う現状を変えられない宿命と決めつける敗北主義から抜け出さなければならない(p.88)
日本は言語問題で国として苦悩していない。(P.182)
不沈戦艦幻想(p.184)
地上ユートピア主義(p.190)
日本人がこれまで外国語に期待したもの・・・・教養主義的な自己の啓発向上(p.198)
彼の書いていることにはいちいち賛同できない部分も多いのだけど、イギリスと日本の文化の違いを論じた犬愛護の話なんかは単純に面白かった。 -
大学時代に著者の講義に強烈なインパクトを受けたのを今でも覚えている。