花蝕の淫: 狂おしく夜は満ちて (Rose Key NOVELS 40)

著者 :
  • ブライト出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861231667

感想・レビュー・書評

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  • 随分平和な極道ものだったなぁ。ほか二人の兄弟とか、登場シーンの口だけ残酷だった父親とか、ガッツリ善人だった養父母とか。。。色々盛ってた割に、味気なかった感否めない。
    せっかく攻が執着?闇?寄りなのに、めっちゃ良い子のエピソードしか出てこないせいか、圧倒的な強さとかも感じられなかったし。。。とにかく残念。

  • 結構ドロドロで痛いんだけれどイラストのおかげで緩和された気がする。
    病床の親父にネタばらしされなければただただ「なんなのこの関係?」で終わりそうなストーリーだったな。
    ネタバレをされてもなお「へ?」って思う部分はあったけどw 
    なので買った時には締め切られていた全サの内容が気になるところではある。どっかで読めないかなぁ。

  • 京都・僧侶受け・主従モノ…!
    ツボ設定満載で読んでてわくわくしました!
    受けが喪服で攻めと再会するところなんて、最高です


    朝南さんの表紙&挿し絵も美麗で…!
    なんて色気のある坊主なんでしょう
    京弁を話す美人坊主とかもう反則です


    ストーリーは、もう少し攻めの過去についてのエピソードとか、2人の関係に何かあれば良かったのになぁという感じ

    オチも少し甘かったような…

    ただ、京都・美人僧侶受け・従×主が好きなら充分楽しめると思います

  • ヤクザ、美坊主、刺青、下克上、敬語責めとmyツボがぎっしり♪華籐×朝南で文・絵共に美麗さを満喫♪ヤクザのハードさは抑え気味に配分され、その分ふんだんに盛り込まれる京都、道成寺といった和の題材によって花に絡みつく蛇といった風情の濃密な情念と執着を前面に描かれているのが、まさにえれなワールドの骨頂かと。竜二郎の秘めた葛藤に翻弄される清祥ですが、それに揺さぶられるかのように惹かれていく彼の心情に私も同じような境地に…。清祥じゃないけれど「彼の本心は?」という想いで竜二郎を追ってしまったwそして美坊主受けmgmg
    私、いとう由貴さんの「凍える月影」以来の朝南さんの美坊主受け絵だったんですが、ふつくしい~!hshs コミコミ特典の小冊子は竜二郎視点で、彼の心の葛藤が読めて嬉しい1冊でした。朝南さんのラフ絵もあります。この小冊子、本編より大判で朝南さんのカラー表紙も印刷されててすごい!

  • 朝南かつみ絵師の美麗イラストが、素晴らしくストーリーを盛り上げています。
    893×坊さんという超濃厚cp。でも、ドンパチよりは二人の年月をかけて培っていく情愛と姦淫関係がメイン。受が宿命から逃れようと出家するので剃髪、京言葉ではんなり色っぽい話です。

    受の清祥は自分が広域暴力団組長の息子であることを知らされ、無理矢理刺青を彫られて実の父親の前で竜二郎に陵辱されてしまうという、かなり悲壮な役どころです。ちょっと沙野作品の「蛇淫の血」を彷彿とさせるんだけど、似て非なる内容です。こちらはハードではなく、もっと情念が表立っている話。

    勝手なことを言えば、もう少し清祥の成長振りをドラマチックに際立たせて欲しかったかな。反発心はあっても、けっこう簡単に見も心も竜二郎や極道の方へ流されていっている気がするので。
    それから、竜二郎と清祥の主従愛、いえ主従エロ。Hまではよかったのに、肝心の絡みシーンがどうも今ひとつ萌えが足りなかったのが残念です。
    それは多分竜二郎の敬語責めが原因かと。いえ、敬語責めは大好物ですよ。でも、それはベッド限定愛ある下克上が発生してベッド限定で愛ある残酷鬼畜攻め、というのが条件なんだけど…
    竜二郎は他の事では清祥に厳しいのに、濡れ場では全然やさしくて丁寧でイジワルでもないのは、ほめるところ?もっと、過酷なエロス期待してたんですが。

    よかったのは、竜二郎と清祥の執着愛です。離れているのに惹かれ合ってる深い情念は読みどころ。それも一方通行じゃなくて、互いに想っているのがよかった。京都の雰囲気も空気まで感じることができるくらいの描写力。

  • 表紙の墨絵の様な清祥と儚げな桜が美しい。
    出生の秘密を抱えた清祥は、義父母に育てられながらも何処か余所余所しさを感じていた。
    義父は僧侶でゆくゆくは出家するようにと言われ育ってきた清祥だったが、ある日偶然己の出自を知り、衝撃を受ける。
    大学生になり京都へ引っ越してきた時に偶然であった男、竜二郎。
    彼が清祥の運命の男であった。
    仏門と極道の狭間で苦悶する、白皙の美貌の過酷な運命に胸が締め付けられるようでした。
    清祥の使う京言葉が作品に色をつけています。
    一度は手放した愛する人を、運命であるとはいえ再び裏社会へと引き戻さなければならない竜二郎の苦悶もかなりのものがあったのでしょう。
    再び清祥をその手に捕らえにきた時の桜と境内の鐘の情景がなんとも言えずに素晴らしかった。
    静謐さの中に潜む愛憎でしょうか。
    大変読み応えのある作品でした☆

  • 僧侶とやくざという対極をなす世界が一つの世界にあらわされていて不思議な空気感でした。
    内容は重くても自分の運命を静かに受け入れるところにジンときました。

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