blue-et-bleuさんの感想
2012年9月18日
イギリスの、というより、ウエッジウッドの、という方が正確だろうと思うような本書。 ウエッジウッドが好きな方にはうってつけかもしれないが、イギリスの広くて深い陶磁の歴史や窯を知りたい方には少し物足りないかもしれない。 確かにウエッジウッドのイギリスにおける陶磁器の歴史に与えた影響は計りしれないけれど、内容が偏り過ぎていて、英国の陶磁器を網羅しているとは言えない。 アンティークが好きな方々にはもっと他の窯の方が知りたい事もあるだろう。 スージークーパーやコールポートのようなものは一切書いてない。 芸術品とかロイヤルの名のついたものがターゲットのようだ。 取材という形で書くのも大切だけれど、もっと知識を入れてから渡英して、いろいろな事を調べるのが、このタイトルからしての本筋ではないかと思った。 個人的には1700年代のミントンを取り上げているので購入したのだけれど、英国磁器全般に知りたい方にはお勧めできない。