- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861340833
感想・レビュー・書評
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No.1ホスト×ホスト見習い。攻めが完璧だがどこか掴みどころのない不思議な思考形態の持ち主。攻めの生い立ちが影響を与えているのだろうが…、少々微妙。受けはひたすら責めを崇拝するワンコ受け。基本的に主要登場人物は善人が多く、ホストクラブが舞台の割には泥臭さが感じられない綺麗にまとまった無難な一冊。
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タイトル:不夜城のダンディズム
著者名:ふゆの仁子
イラスト:やまねあやの
出版社/発売元:フロンティアワークス
シリーズ名:ダリア文庫
発売日:2005年07月
ISBN:4861340837
税込価格:560円
■Story■
「なんであんたみたいな奴が、こんな場所にいるんだ?」
新宿歌舞伎町のナンバーワンホスト・佐加井崇宏を初めて見た瞬間、
奥山瑞樹は思わずそう口にしていた。
上質で誰もが魅了されざるをえない美貌を持つ佐加井。
そんな完璧な男にホストとしての教育を受けることになった瑞樹は佐加井に憧れ、
少しでも追いつこうと努力するが…。
夜が香るゴージャス・ラブロマンス。
■感想■
理想とする憧れの男がいつしか…。って、
学生の先輩を意識するような話にもありがちだが、
設定が歌舞伎町と言う時点で変わってくる。
自分が育てた…そして何よりも愛しい存在が、自分の元から去るなんて
誰もが苦しいに違いないが、瑞樹の心情を思うと本当に涙が出る。
それにしてもナンバーワンまで上り詰めた男なのに、
好きな人のこととなると臆病なのは、みんな一緒なのだと…。
佐加井が完璧な男ではなく、人間なんだと感じることができ微笑ましかった。
まぁ、終盤イライラする部分は無きにしも非ず。
ゴージャスなひと時を味わいたいなら、ぜひお勧めします。 -
<CD保有>
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「なんであんたみたいな奴が、こんな場所にいるんだ?」新宿歌舞伎町のナンバーワンホスト・佐加井崇宏を初めて見た瞬間、奥山瑞樹は思わずそう口にしていた。上質で誰もが魅了されざるをえない美貌を持つ佐加井。そんな完璧な男にホストとしての教育を受けることになった瑞樹は佐加井に憧れ、少しでも追いつこうと努力するが…。夜が香るゴージャス・ラブロマンス。
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861340837/crazymoon0a-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4861340837.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a> -
●あらすじ●</br></br>
「なんであんたみたいな奴が、こんな場所にいるんだ?」新宿歌舞伎町のナンバーワンホスト・佐加井崇宏を初めて見た瞬間、奥山瑞樹は思わずそう口にしていた。上質で誰もが魅了されざるをえない美貌を持つ佐加井。そんな完璧な男にホストとしての教育を受けることになった瑞樹は佐加井に憧れ、少しでも追いつこうと努力するが・・・。夜が香るゴージャス・ラブロマンス!</br></br>
●感想●</br></br>
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E3%2582%2584%25E3%2581%25BE%25E3%2581%25AD%2520%25E3%2581%2582%25E3%2582%2584%25E3%2581%25AE%26index=blended">やまね あやの</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />先生の描くホストが見たい!それが購入理由。ストーリーも面白くて、最後まで一気読みでした。
<blockquote>
「彼女たちは夢を見に来ます。それがかりそめの夢であろうとも、男達に傅かれ、一瞬でも自分が童話のお姫様になったような気分を味わいたいんです。当然、相手は王子様---というわけです。すべてのお客さまに当てはまる話ではありません。でも、そういう場合、普通の男より、よりレベルの高い男に傅かれたと思うでしょう?」</br>
店に出た初めての日、佐加井に熱い視線を向けていた女たちを思い出す。</br>
「その意味で、貴方は最高の条件を備えています」</br>
「オレ、頭悪いけどな」</br>
「中身は外見で十分カバーできます」</br>
なんのフォローもなしに、佐加井はそう言い切る。</br>
「オーナーはそれを見抜いていたのでしょう。そして私もオーナーの意図がわかったので、貴方の教育係を引き受けることにしました。ナンバーワンを、ゼロの状態から育てるのも楽しいかと思ったからです。だから、私の家に居候をさせることにしました」</br>
「それって・・・どういう意味・・・」</br>
これまで見たことのないほど真剣な佐加井の瞳と不敵な笑みに、身動きできなくなってしまう。全身に、疼くような感覚が走り抜ける。息苦しさはピークに達していた。</br>
佐加井は、オレの腕を掴む。触れた場所から、全身に佐加井の脈が広がっていくような気がする。</br>
「ナンバーワンになりたくはありませんか?」</br>
その脈が痛い。視線が、痛い。ただでさえ甘く通るテノールの声が、さらに艶を増す。</br>
「一緒に、不夜城を手に入れたくはありませんか?」
</blockquote>
言動がストレートでちょっとお馬鹿な瑞樹、でも誰もがほっとけない庇護欲を掻き立てられお姉さま方に可愛がられるタイプの瑞樹。佐加井は完璧主義で一目置かれる雲の上の人タイプ、でも瑞樹に対しては結構ヘタレ。序盤から佐加井は瑞樹にメロメロで、構いたがってるのに瑞樹は鈍くて気づかない。ちょっと可哀想なくらい。坂井のセリフには伏線がいっぱいあるのに・・・鈍すぎる。</br>
陰の立て役者は由紀姉さんでしょ、カッコいい女性です。瑞樹のことは本気で、囲ってもいいと思ってたと。瑞樹の鈍さで気づいて貰えなかったけど。佐加井と由紀の間での瑞樹を巡っての静かな炎も、楽しかったし。佐加井も由紀に対しては怖かったのだと思いますよ。瑞樹が無意識のうちに、精神的拠り所にしてたし。でも、瑞樹にとっては母や姉といった家族愛に近かったのかな。
<blockquote>
「絶対来てください。オレ、佐加井さんに祝ってもらいたいです。佐加井さんの教えたことが身についてるか、その目で判断して貰いたいっす」</br>
「十分、身に付いていますよ。ワインのテイスティングは完璧でした」
「それだけじゃなくて」</br>
オレは必死に訴える。</br>
今はまだ、頭がごちゃごちゃしていて、考えがまとまらない。</br>
だから、今日の夜、改めて佐加井と話がしたい。</br>
誕生日の夜だから---何かが変わる気がする。</br>
「あの、じゃ、佐加井さんからプレゼントが欲しいっす」</br>
「---何が欲しいんですか?」</br>
首を傾げて坂井は苦笑を漏らす。</br>
「佐加井さんの使っている香水を」</br>
「私の?」</br>
頷きで答える。</br>
「では、新しいのを・・・」</br>
「新しいのじゃないです。佐加井さんが使っている香水が欲しいんです」
</blockquote>
ラストは些細な言葉の擦れ違いで、三ヶ月離れていた二人の会話が可笑しい。佐加井はホストの話術で鎌をかけて瑞樹の気持ちを確認してたのに、瑞樹はそれをからかわれていると。ちゃんと言ってくれないから分からない!みたいに言ってるし、バレバレだったと思うんだけどなぁ〜。気づかないの瑞樹だけだって・・・。</br>
でもその三ヶ月間も無駄じゃなかったと思いますよ。なんだか瑞樹が佐加井に対して強気になってるし。その分佐加井のヘタレ度増してるし。
瑞樹は<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?path=ASIN/483521479X&link_code=as2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211">P.B.B.</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=as2&o=9&a=483521479X" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />、佐加井は<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?path=ASIN/4832281755&link_code=as2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211">イロコイ</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=as2&o=9&a=4832281755" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />タイプのホストだと思うのですよ。最初から最後まで二人の話し方が変わらなかったのが嬉しかったな。佐加井の丁寧語と、瑞樹のヤンキー語(!?)。二人ともこのままでいて欲しいな。瑞樹は佐加井の店『倶楽部ダンディズム』に行くよりも、『クラブシックス』に残ってナンバーワンホストの地位を誇示してた方がいいと思うのだけど・・・。瑞樹はあの話し方があってこそ瑞樹だと思うし、お互いの精神衛生上もその方がいいのでは?と思いませんか。瑞樹が上手く使い分けが出来ると思わないし・・・。佐加井は『クラブシックス』の時から嫉妬心凄かったし、瑞樹だって器用じゃないしね。仕事は別で、プライベートは一緒---のほうが、すっきりしたかな。</br>
一昨日も<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?link_code=ur2&camp=247&tag=makishome09-22&creative=1211&path=external-search%3Fsearch-type=ss%26keyword=%25E3%2581%25B5%25E3%2582%2586%25E3%2581%25AE%25E3%2580%2580%25E4%25BB%2581%25E5%25AD%2590%26index=blended">ふゆの 仁子</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=makishome09-22&l=ur2&o=9" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の新作でした。その時はかなり厳しいことを書いちゃって、ちょっと凹みました。思ったまま率直に書こうと決めているので、後悔はしてないのですが嫌な思いはどうしても残りますね。新人さんでも良いものは良い、ベテランさんでも駄目なものは駄目とちゃんと書こうと思っています。厳しいのも愛の鞭だと思ってください、必ず愛はありますので。
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