恋は思案のほか (Dariaコミックス)

著者 :
  • フロンティアワークス
3.80
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本棚登録 : 411
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784861343032

感想・レビュー・書評

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  • 訳ありひねくれ者でゲイの奥の見張り込みで家に住む込むバイトをする事になった持田。奔放な性生活を送る奥と自分は違う、と思いながらも、好みの範疇じゃない、と言われると複雑な心境になる持田。奥が何故一人で暮らしているのか、とか、斜めに構えて生きている様を見て行くうちに、心底嫌な奴ではない、と気づく持田。一つのキスから、世界の見え方が変わって行く様、奥が性的なものを内包していると知ってしまい、意識せずに居られなくなる「変わる」瞬間が秀逸。自分とは関係ない所で行われている筈の性的行為が、自分にも可能性があると気づいてしまったノンケの心境が非常によく描かれている。ドラマCDの、まえぬ×たっつん、再聴したい!!逆キャストでも聴けるんでは…と言うキャスティング。

  • あらすじ…1人暮らしをするためバイトを探していた持田は、同じ大学の塚原の家に同居し彼を見張るというバイトをすることに。しかし塚原は頻繁に男を連れ込むホモだった!
    始めは戸惑っていた持田だが、一緒に暮らすうち徐々に塚原のことを理解し友達として受け入れる。
    ある夜、塚原の部屋から洩れ聞こえてきた情事とわかる声に反応してしまった持田は…。
    悩める純情ラブ。

    大学に通うのに2時間かかる…という状況で、なかなか都合の良いバイト先が見当たらない持田君。
    見兼ねた友人が紹介してくれたのが、「塚原奥」という男の家に張り込みで居候し、ちゃんと生活しているかを報告する、というもの。
    気がすすまない中、会ってみるだけ会ってみようと訪れると、初日から塚原が男とヤッている所を見てしまう。

    「俺に生活変えろって?」「お前みたいなのに興味ない」と印象最悪な塚原だったが、短期間だけ、しばらくは耐えてみせよう…と関わっていくうちに2人の距離は近付いていく。
    ノンケ童貞の主人公持田君が塚原のBL接触にあくせくして意識する所や、
    塚原の中で対象外だった持田が大切な人に変わっていくまでの過程がしっかりと描かれており、読み応えがあります。

    表題の「恋は思案のほか」にもう一編「君までの距離」という作品も収録されていますが、こちらは元大学同級生な2人の物語です。
    大学生の頃は毎日一緒にいて、なんとなく寝るようになって、大学を卒業したら片方は大学院、もう片方は就職。
    環境が変わっていく中で、2人の関係にもズレが生じ…というような。
    時が経つにつれ関係性は変わっても、気持ちが通じ合う部分が読んでいてほっこり、出来ました。

    気になった方はぜひ。

  • た行

  • うぁーっ!
    十年以上ぶりにとお子さんの作品読んだっ(泣)
    相変わらずスッゴい好き!!
    なんか好き過ぎて泣けた。

    持田イイコだなぁ〜。
    あんな息子が欲しい(笑)
    そしてジンワリとイイコ色に染められていく奥がとても健気に思えて、途中から可愛くて仕方なかった…(´・ω・`)別人?

    とお子さん脇キャラも素敵〜☆
    持田の保護者・樋口くんもホントイイコだし、仲悪かったハズの面子が終いには筧も入って4人で鍋やったりとかホノボノ過ぎる(笑)
    癒やされまくった大好きな一冊!

  • 一人暮らしをするためバイトを探していた持田は、同じ大学の塚原の家に同居し彼を見張るというバイトをすることに。しかし塚原は頻繁に男を連れ込みホモだった。はじめは戸惑っていた持田だが、一緒に暮らすうちに徐々に塚原のことを理解し友達として受け入れる。ある夜、塚原の部屋から洩れ聞こえてきた情事とわかる声に反応してしまった持田は……。

  • 本屋さんに平積みされてたのでなんとなく購入。まあまあでした。世話好きの主人公が、友達の紹介で、バイトとしてその友達の親戚の面倒を見ることに...という話(だったはず。。)。主人公はちょっと呑気な感じで、その面倒を見る相手はまあ複雑な家庭環境でひねくれたゲイで、っていう。で、その相手が主人公にほだされていく話なんですが。なんかつるっといってしまった感じでそんなに印象的なとこはなかったかなー。面白くなかったわけでもないですけど。あ、なにも残らないほど酷くもなかったですがw

  • こんなゆったーり進むBLは初めて読んだかもしれないくらい、ゆったり進んだなぁ(´▽`)

    絵柄もシンプルでいままで私が読んできたものと全く違って新鮮だった。

  • ノンケの大学生男子がほだされていくさまが細かく描写されている。

  • 持田と奥の、もどかしくも可愛らしい関係性が好きです。爽やかです。

    持田はいまどき珍しく、天然で面倒見がよくて、ちょっと純情な大学生。家族仲も良さそうなことは寝言からもうかがえる。良くも悪くも普通。
    対する奥は、複雑な家庭環境に自分の性癖にと「普通じゃない」人生を歩んできた。持田とは性格も考え方も極端に違う。

    そんな、まったく違う世界に生きていた二人の出会いは、当然反発からスタートする。傷つけあったりもする。
    でも、一緒に暮らして、少しずつ優しさや哀しさを分け合っていくうちに、それぞれの生き方に触れ合って行くうちに、奥の部屋での二人暮らしがなんとなく大切なものになっていく。
    お互いの比重が高まっていくことに二人とも戸惑いながらも、ゆっくりと育っていく気持ちがある。

    こんな二人の恋の過程を、かなりあっさりとしたタッチで描かれているところがほんとにすてきです。描写はあっさりだけど、心模様がとても丁寧に描かれてて、もどかしいほどの萌えがある!
    館野作品は、描写はちっとも激しくないのだけれど、ちょっとしたコマや台詞に色気があって、読み手が勝手に身悶えてしまうところにほんとの素晴らしさがあると思います。(ドラマCDのがむしろ描写は激しいです。じゃないと売れないと思ったのかな)

    ラストの書き下ろしもほのぼのして可愛い…。持田の天然パワーで、奥が尻に敷かれていくのかと思ってたら、意外とそうでもないよ、奥の目がキラキラしてるよ(^^)。たまにすれ違ったり喧嘩したりしながらも、ずっとラブラブでいって欲しい二人です。

  • 読み返せば読み返すほどすきになる、スルメ作品。
    ツンデレで黒髪で色気がある奥くんに本当にときめいた。当然のごとく奥くんが受けだと思ってたので作者あとがきで攻めだと知って驚いた…!でも読み返すうちに攻めにしか見えなくなった。とお子マジック。
    とお子にはまるきっかけになった作品です。さり気ない日常をこんなに上手く書ける人は貴重だと思う。淡々としてるけど全然、つまんなくない。むしろ何気ない一瞬が愛おしい。話は全然違うけど、トモコの「恋の話がしたい」を思い出した。すごく素敵な空気を持ってると思う。

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