- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861346620
作品紹介・あらすじ
日本有数の都市開発会社・坂浦開発の御曹司・江利也はその類稀な美貌ゆえに幼い頃から溺愛されて育った深窓のご令息。グループ企業の社長だが、実務は優秀な部下に任せて自ら「お飾り」に甘んじている。何事にも欲のない江利也だったが、本社の営業担当・伊吹晴人に一目惚れ!初心な江利也は話をしようと彼を食事に誘うが、野心家の伊吹はベッドの相手に選ばれたと思い込み-!?
感想・レビュー・書評
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天然でずれてるけど健気な受がかわいい。
この作者さんの温度差すれ違い話好き。
交互視点なので温度差はっきり見えるところもせつなくていい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
積読本読んだ。うるきゅん。江利也健気。御曹司はんぱねえ。幸せになってほしいな。
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フェアのおまけが欲しくて購入したけどいいおはなしでした。江利也があほのこかと思ったら思いの外健気でかわいかったです。
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29歳の野心家サラリーマン×26歳の美形御曹司。タイトルどおりの話なんですが、キャラ立ちがハンパなくて(特に御曹司)名倉センセの持ち味が最大に生かされた仕上がりの純愛ものでした。
江利也が超がつく天然深窓の令息で、言動がずれっぱなしだったので最初はラブコメかと思っていたら、途中からかなり切なくなっていて、思わずうるっとしてしまいました。直球ど真ん中ストライクです。
いいオトナなのに箱入りの江利也が、読めば読むほどかわいく思えてしまって。何不自由ない暮らしで甘やかされて育っているから、さぞかし我がままで贅沢好きかと思いきや、何か違う!
なんというか、我がままじゃなくて率直、贅沢に遊んだりしなくて無欲そのもの。ちょっとズれてる完全無菌培養の王子です。
その江利也がある日、実家が経営する会社の一社員に無自覚な恋心を抱いてしまい、親しくなりたいと生まれて初めて積極的にアプローチするのですが。
天然なのもあるし、恵まれた環境で育ったのも間違いないし、とにかく一般庶民とは感覚が違う江利也。好きになった伊吹は、実家の経営する会社の販売営業で一般庶民そのものだから、何かと気持ちがかみ合いません。伊吹は男っぽいけどデリカシーに欠けるし、ちょっと野心家。
保身や出世のために奉仕する伊吹に始めのうちは心配になってしまったけど、案外イイ奴でした。
そんな二人なので、誤解と勘違いのまま身体の関係ばかり深くなってしまい、最悪の事態になってしまいます。江利也が一途でいじらしくてほんとにかわいそうになりました。伊吹が真実に気がついたときには別の大きな危機が迫っていて、ハラハラさせる場面も。
ロマンもエロもありながら、いろんな要素がぎゅぎゅっとつまっていて最後の最後まで引き込まれてしまいました。圭一も江利也のお父さんもすごくよかった。
王道でベタに見えて、技ありのストーリーでした。
後日談もぜひ読みたいです。