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- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861348457
感想・レビュー・書評
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真っ直ぐで純粋な志生と、ゲイであることで心に傷を負っている眞山先輩のお話。
期間限定の恋人から始まったけれど、交換日記を書いたり一緒に過ごしたりするうちに、お互いをいつしか求め合う関係になっていく。
視点が入れ替わるからこそ二人の気持ちが理解できて、もの凄い早さでお互いを好きになっていくのがわかって良かった。
眞山先輩の気持ちが苦しくなる程わかりすぎて、途中、志生の兄の恵生に言われた「一生世間にまじわれない人種」っていう一言が辛かった。
朝丘戻先生は、一体誰に聞いて、当事者の気持ちを理解していくんだろう。同性愛者である自分に一番偏見を持っているのは自分自身なんだよ。だから、眞山先輩は恵生にその現実を突きつけられて志生を手放すことに決めた。決断した時、苦しかっただろうな。
あと、志生が思った「聞く方が真剣だと、こちらは何故か笑って話してしまおうとする」っていう感じの言葉が目からウロコでした。確かに!って。その人のことを安心させたい心配かけたくないって無意識で考えちゃうからだよね。
甘々で、だけど苦しくて、それでも最後はやっぱりハッピーエンドで終わる。読んでいて凄く幸せになれる二人でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示