羽生善治の終盤術 (3) (最強将棋21 #)

著者 :
  • 浅川書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861370137

感想・レビュー・書評

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  •  有名な「羽生善治の終盤術」シリーズ第3巻。テーマは囲い崩しで、美濃、穴熊、矢倉を羽生先生と一緒にボロボロ崩す本。
     シリーズ3巻のうち一番簡単(なので、巻数順ではなく3→2→1の順に読んだ方がいい)、とはよく聞く話だが、実際読んでみてそんなに簡単か?という印象。最近僕が将棋をまともに指してなくて棋力が落ちてるということもあるだろうけど…
     それはともかく、評判に違わぬ良書であることには間違いない。前2巻同様羽生先生の実戦からの出題なので、単なる囲い崩しではなく自玉との兼ね合いも考慮する必要があるのが、良い読みのトレーニングになった。

  • 囲い崩しは案外忘れているもの。有段者でも復習にぴったりだ。

  • 【感想】
     終盤の基礎手筋を実戦で(プロの公式戦で)著者本人が実践した例を、かなり噛み砕いて解説する本。「狙いをもって寄せる」ことを学んでいる段階の読者が読むのがピッタリ。
     ちなみに、将棋は雰囲気やセンスや「なんとなく」でも着手はできてしまうので、私は「読みの裏付けをする」ように矯正する目的で再読してる。

    読者に必要なもの:①簡単な囲い崩しを知ってること。②並べ詰めなら11手くらいは読めること。さらに必死・「詰めろ」の概念。③(図面は最低限なので)盤を用意するか脳内で補完できること。④すぐ答えを見ずに考える忍耐。あと解説を読み飛ばさないまじめさ。

    読者に必要でないもの:①序盤の知識。

    【誤植】
     p.56、9行目 
    ×「という局面してから」
    ◯「という局面にしてから」
     p.120、3行目
    ×「問題図で……△同銀▲71金は詰めろに」
    ○「問題図で……△同銀▲71成桂は詰めろに」
     p.126、下から4行目。
    ×「解答図で……▲25桂△同歩▲24銀△同歩▲32馬」
    ○「解答図で……▲25桂△同歩▲24銀△同玉▲32馬」


    【簡易目次】
    まえがき/目次/対局データ/本書の読み方

    第1章 美濃くずしと実戦 
    基本手筋の確認/基本的な例/美濃くずし/タテへの応用/攻め駒は十分/詰めろを読む/返し技を読む/駒の働きに差をつける/より厳しく、より周到に/明快な寄せ/攻防の間合い/しのぎと入玉の阻止

    第2章 穴熊くずしと実戦 
    基本手筋の確認/最初の練習/穴熊くずしの基本/と金のスピード/危険な攻防手/手勝ちを読みきる/斜めの構図/ラインの寄せ/逃がさない攻め/手がかりがない場合

    第3章 矢倉くずしと実戦 
    基本手筋の確認/急所の形/拠点を生かす/端攻めの基本/攻めるべき駒/基本の筋と攻防のバランス/玉頭攻めの基本/矢倉の攻め方/応用問題/駒を前に/攻防の考え方/攻めは流れに乗って

  • 終盤のコツをつかむための本

  • 難易度は簡単なものから難しいものまで様々です。羽生先生にかかると一気に囲いが崩壊しますね^^;ちょっとしたコツがわかる、そしてちょっとだけ羽生先生になれるといった本ではないでしょうか。

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著者プロフィール

1970年9月27日、埼玉県所沢市生まれ。1982年、関東奨励会に6級で入会。1985年12月、プロ四段に。1989年、19歳で竜王獲得。これが初タイトルとなる。以降、数々のタイトルを獲得。1996年には、当時の七大タイトル(竜王・名人・棋聖・王位・王座・棋王・王将)全冠独占の快挙を成し遂げる。2017年に、八大タイトル戦のうち永世称号の制度を設けている7タイトル戦すべてで資格を得る、史上初の「永世七冠」を達成した。タイトル獲得は通算99期、棋戦優勝45 回(ともに2022 年6月時点)。主な表彰として、2007 年特別将棋栄誉賞(通算1000 勝達成)、2018 年国民栄誉賞、同年紫綬褒章。さらに2022年、史上初の通算1500勝を達成し、特別将棋栄誉敢闘賞を受賞。将棋大賞は最優秀棋士賞など多数受賞。

「2022年 『改訂版 羽生善治のこども将棋入門 中盤の戦い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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