- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861520723
作品紹介・あらすじ
かさねの色目は、もとは、一枚の袷(あわせ)仕立ての衣(袿・うちき)の裏表の裂を合わせた色を言いましたが、後にはその衣を幾領も着装して表される衣色の配合色も「かさねの色目」と呼ぶようになりました。本書は、その両者の色彩配合をとりあげたもので、前者には「重」、後者には「襲」の文字を用いて260余種を解説しています。あわせてトーン分類一覧表・参考文献なども多彩に収録。平安人の「季」に対する繊細な美的感覚と、その配色の妙をお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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巻頭にある、オールカラーの色票が必見。
袷あわせ仕立ての衣の、表裏の裂を重ねあわせた色を指す「重色目」。
装束として何枚も重ね着して現れる、衣色の配色を指す「襲色目」。
色目の元となる、古代染・織の色48色が収められている。
その色合いを眺めているだけで、美しさにうっとり。
小説で読んだ色目を見つけては、「この組み合わせだったんだ」と納得。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写真集「百色図鑑」を見て、日本の色名と、その風景に見入ったのだが、色をグラデュエーションで見てみたくなってこの本を見つけた。巻末には赤から茶、黄色、みどり、青、紫と続く微妙な色ページがあり、巻頭は、題名のとおり、平安時代で使われた服飾の色の組み合わせが示されている。これを見ると、いやー、センスいいなあ。けっこう捕色が多いのかな。洋服だったらちょっとどうかな、と思うような組み合わせも、着物だとしっくりくる。
2001.10.1発行 2003.12.1第3版 図書館 -
国風文化が最も栄えた時代の美しい色の重なりを見ることができる素晴らしい本。かさねの名前の付け方がなんとも雅で、昔の人の感性の豊かさが分かる。
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0から「かさね」と十二単について説明するのは難しい。
layerという単語を使いすぎて混乱した…もう説明したくない。 -
日本人の細やかな感性とネーミングセンスがキラリと光る。
白の下に紅を着て「雪の下」ですって。
なんて まぁ!!
本の中身自体は、色見本がず〜〜っと並んでいるものなので
興味ない人にはツライかも…です。 -
平安時代の雅やかな袷とかさね着の両方の色目がカラーで載っています。古典文学のなかで文字のみで表されているかさねの色目がカラーで一目でわかるのでとても便利です。
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袷の参考に。サイトにある襲見本も、結構これを参考にしてます。
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その名の通り、装束の重ね(襲ね)の色目についての本。カラーなので非常に見やすく、わかり易い上に、古典の中での引用も書かれていたりするので、とても把握しやすい。