- Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861523625
作品紹介・あらすじ
さらば!松丸本舗 人と本をつないだ奇跡の本屋の挑戦
松岡正剛が、英知と哲学と汗と夢をつぎこんでつくった本屋・松丸本舗。
(丸善・丸の内本店4階に2009年パイロットショップとしてオープン)
実験的空間として本好きのメッカとなるが、時限空間であり9月末閉店が決まった。
65坪、各1冊・10万種、289棚、1074日間。
松岡正剛が松丸本舗で体験したこと、技のすべてを公開し、人と本をつなぐ本屋の可能性を未来に向けて提言する。
緊急刊行、松岡正剛渾身の書下ろし!
感想・レビュー・書評
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本棚を編集するという考え方は
今まで自分の中には無かったので
やってみたが、なかなか難しい。
個性的な、普段出て来ない言葉を含むものを
たくさん読まないと
自分の中から出てくる言葉が単調になるので
来年はもっと、個性的な読書をしたいものである。 -
誰かの書棚のようで、書店員が話しかけてくる。そういう印象を持っていた松丸本舗ですが、まさにそのように作られていたのだと。
我が浜松でもご多分に洩れず書店は次々になくなっていくけれど、図らずもこの本を読んだその日に、書店の店員にお薦め本を話しかけられた。シンクロニシティを感じた。
もっとここにいたい、という感覚。僕は電子書籍肯定派だけれど、電子書籍書店では絶対に味わえないこの感覚を大事にしなければいけない。 -
ありがとう!松丸本舗。
これを読んで、なお一層あの空間に身を委ねられないことを悔しく思う。
私も断然、松丸本舗主義。-
「私も断然、松丸本舗主義。」
圧倒されましたね、コレでもか!ってくらいにギッシリしていて。。。私は未だ代官山蔦屋書店行く機会に恵まれていない...「私も断然、松丸本舗主義。」
圧倒されましたね、コレでもか!ってくらいにギッシリしていて。。。私は未だ代官山蔦屋書店行く機会に恵まれていないのですが、早く訪れたい!
因みに此方(大阪)ではSTANDARD BOOK STOREです!2013/05/02
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125
どんな本もどこかでつながりあっている p140
「本」と「人」と「場」を近づけた p142
キーブック p220
自宅の書棚をテーマに。 p271
ブックギフトプロジェクト p280
目次読書法 p309
共読ライブラリー p320
黒板本棚 p321 -
第35回アワヒニビブリオバトル「蔵書」で発表された本です。
2018.03.06 -
・なんで読んだ?
小さな本屋好きとして、この松丸本舗をきちんと知らねばと思った。
・つぎは?
松丸本舗に関連する本をもう少し読んでみたい
・めも
基本モデル七段構成。高さ250センチ、幅457センチ、奥行33センチ、ヨコ七段組み、タテ仕切り五本。全体は木製で背側にスチールを入れて強化し、素材には洋桜を選んだ。天板、側板、背版ともにメラミン化粧板仕上げ。厚みは4センチ。
閉店によって本棚は解体され、倉庫に預けられるという。それでも無くならないものがある。それは記憶のなかの松丸本舗であり、”クリエイティブの本来”や”方法の魂”をひっくるめた「松丸本舗主義」である。私のなかで、松丸本舗はすでに松「○」本舗である。そしてこの先、松丸本舗に関わった一人一人が「松丸本舗主義」の旗をかかげていく。「本」と一緒に千変万化しながら奇想天外な「○」を探す旅にでたい。千変万化を「本」に託し、いざ「千本万化」の始まりです。 -
書店
本の本 -
松丸本舗は、当時は知らずにふらりと入った丸善丸の内本店で衝撃的に出会って、本を買うとしたらここで買う、というのが閉店まで続いた
閉店のときはショックだった
今でも松丸本舗が恋しい
松岡正剛は、遊がリアルタイムじゃない僕らの世代には、千夜千冊と松丸本舗が断トツだった
編集工学って連呼するけど、その実態はイシス編集学校にでもいかないとわからないんだけど、この本は珍しく仕事の進め方を記録してるので、面白い
ワクワクするねぇ
こういう有能な人の集まるところで仕事がしたいなぁ -
・昨年後半から松岡正剛という人に興味を持ち始めた。知ってる人からすれば今更感が強いだろうが、大変な読書家で、知の巨人的な扱いをされることも多い。本人は自分のことを編集者だと言っている。自分が学生の頃、ニューサイエンスの本を多く出版していた工作舎を立ち上げた人でもある(ラブロックの「ガイア理論」の翻訳本も工作舎)。
・そんな松岡さんが企画・運営した本屋、松丸本舗。昨年(2012年)9月に閉店したらしいが、3年の間、丸善と組んで、丸の内店のショップ・イン・ショップという形で運営してたらしい。これからの(あるいは本来の)本屋とはどうあるべきかを考えた上で構築されたその空間が、どのような立ち振る舞いであったのか、残念ながら体験はできなかったが、この本で少し垣間見ることができた。しかも舞台裏の解説付きで。なぜ、普通の本屋のようにジャンル分けで本を分類しなかったのか。なぜ、著名な読書家の本棚を再現したか、等々。
・平たく言えば、タイトルにもある「奇跡の本屋」の3年間のヒト、コト、モノについてまとめた本。結構なボリュームなんだが、意外とスルスル読めてしまうのは、全体の2/3が資料的というのもあるのだろうが、松岡さんの「編集」の妙なのかな。
・ただ、閉店に至った事情がいまひとつ分からなかった。閉店は松岡さん達の意志に反してのことなのだが、丸善の決定理由が詳細に知りたい。単純に赤字だったからなんだろうが、それは松丸本舗の箱、つまり什器などにかけた初期投資なのか、各種企画にかかった原価なのか、それとも松岡サイドへの支払いを含む人件費の部分だったのか。
・松岡さんは「捲土重来を期すつもりだ」とtwitterでつぶやいた。「奇跡の本屋」は、果たして「あれは奇跡のようなものだった」で終わるのか、それとも、その奇跡の種子がタンポポのように各地に散らばっていき、芽吹くのか。
・余談だが刊行前に予定されていたサブタイトルは「65坪、10万種・各1冊、1074日間 人と本をつないだ奇跡の本屋の挑戦」だった。