絵画の歴史 洞窟壁画からiPadまで 〈増補普及版〉

  • 青幻舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861527999

作品紹介・あらすじ

現代美術界の巨匠デイヴィッド・ホックニーが、
美術批評家マーティン・ゲイフォードとの対談を通して
有史以来の視覚芸術に通底する表現の本質に迫る

デイヴィッド・ホックニーによれば、画像(Picture)を用いることは目で見たものを説明する唯一の方法です。しかし、三次元の人物、物、場所などを、二次元の絵画に置き換えるには、どうすればよいのかー。絵筆、カメラ、コンピューター・ソフトウェア用いて描かれた「画像」は、私たちが周囲の世界、ひいては私たち自身をどのように見ているかを理解するにはための大きな手がかりとなります。本書は、絵画(画像)の歴史を、著名な芸術界の第一人者同士の対話によって叙述したものです。鋭い洞察を備え、自由な思考を促し、現実を表現する様々な方法に関する私たちの理解を深めるのに大いに役立つことでしょう。

絵画の歴史は、絵画だけ追っても見えてこないー。(美術評論家・椹木野衣)

感想・レビュー・書評

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  • ハードカバー版は長らく版元切れになっていたが、増補普及版としてソフトカバーで再版されてようやく読むことができた。美術史にかんしてはかなり雑把な知識しかなかったので得るものが多かった。そして著者二人の思索の拡がりが楽しい。

  • 「秘密の技術」で取り上げたテーマ(写真発明以前にも、画家たちは光学的なレンズを用いて写実的な絵を描いていた、という仮説)をさらに拡張して、「3次元の現実を2次元の画像で表すとはどういうことか」という問いに迫る。ホックニーは画家であるとともに「見ること」の探究者でもある。ボリュームがすごいのでちょっとずつ読まないと消化不良になりそう(なので途中)。

    <メモ>
    カラヴァッジョ『聖マタイの召命』:『秘密の技術』にも登場。レンズを使った代表例として(やや批判的に)言及されているが、むしろ私は興味を持った。
    Norman Rockwell:アメリカのイラストレーター。エドワード・ホッパーのイラスト版というか。
    Henri Cartier-Bresson:スナップ写真で「決定的瞬間」を切り取った人。幾何学的な構図を見逃さない。もう20年長生きしてスマホを持っていたらどんな作品が生まれただろうか。
    Tim Noble and Sue Webster:影が人のように見えるガラクタ(という言葉しか今は見つからない)の作り手。影がさみしそうなのがエモい。イギリスのデュオ。

  • 記録

  • ハードカバーのおもたくてマットでつやつやなかんじがすき
    対話形式で読みやすく、あんまりそういう目線で絵を見たことなかったなーとおもえてうれしい

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著者プロフィール

評論家から高い評価を受け、世界中で高い人気を誇る美術界の第一人者。これまで絵画、素描、舞台装飾、写真、版画などありとあらゆるメディアを駆使して作品を制作し、それぞれの領域を拡大してきた。著書にベストセラー『秘密の知識 巨匠も用いた知られざる技術の解明』(青幻舎刊)がある。

「2022年 『春はまた巡る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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