カール・マルクス入門

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  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861826832

作品紹介・あらすじ

これ一冊で、マルクスとマルクス主義をまるごと理解!
マルクスは、どんな本を読んで、何を食べ、どこに住んでいたのか? などなど、その人となりや、生涯の家族と友人、そして思わず笑ってしまうエピソードや思想を深く豊かに理解するための主要著作案内を網羅。
圧倒的な資料収集と最新の研究成果を反映させたマルクス学の第一人者による決定版入門書。
(付録)エピソード、年表、マルクス一族家系図、文献目録

マルクスとその思想を、いまこそ紐解け!
狂乱する資本主義一人勝ち時代は、地球環境を致命的なまでに破壊し、人々の間に憎しみをばら撒き、貧富の格差をますます生み出す。いつまで、資本主義は、続くのか? 人類社会に未来はあるのか? そして解決策はあるのか?

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架 134.5A/Ma72k//K

  • マルクスの生涯と思想についてわかりやすく解説している入門書です。

    前半は、比較的オーソドックスな入門書のような体裁になっていますが、マルクスの足跡をていねいに追いかけてきた著者ならではの蘊蓄が開陳されています。また補遺として、エンゲルスの果たした役割やマルクスの遺稿のゆくえ、マルクス以後のマルクス主義のたどった歴史などについても、ごく簡単にではありますが解説がなされています。

    本書の約5分の2を占める「エピソード」では、雑誌『情況』に連載された「マルクスこぼれ話」の記事をまとめたもので、マルクスの生涯にかんするややマニアックなエピソードが紹介されており、マルクスのひととなりをうかがうことができました。

  • 的場先生のマルクス愛にあふれた一冊。入門書とはいえ、読み終えるのに時間を要した。これまで発表した論文をあつめたものだが、構成がよくできている。マルクスが生きた19世紀の世界とはどんな時代だったかを再現することで、マルクスの生活の場を追体験しようと試みる。マルクスにまつわるエピソードも満載。先生が作成したマルクスと妻イエニーの家系図は圧巻。思想や著作の解説に深入りせずとも、周縁を丁寧に描くことでマルクスという人物像を浮かびあがらせる手法は見事。校正が甘いのが残念。

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著者プロフィール

的場昭弘(まとば・あきひろ)1952年宮崎県生まれ。マルクス学研究者。1984年、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。一橋大学社会科学古典資料センター助手、東京造形大学助教授を経て現在、神奈川大学教授。マルクス学の提唱者。マルクスの時代を再現し、マルクス理論の真の意味を問い続ける。原資料を使って書いた作品『トリーアの社会史』(未來社、1986年)、『パリの中のマルクス』(御茶の水書房、1995年)、『フランスの中のドイツ人』(御茶の水書房、1995年)をはじめとして、研究書から啓蒙書などさまざまな書物がある。本書には、著者による現在までのマルクス学の成果がすべて込められている。

「2018年 『新装版 新訳 共産党宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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