- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862382016
作品紹介・あらすじ
スパイの学校を出たインテリジェンス戦士たち。大東亜戦争下、軍服を脱ぎ背広を着て「見えない戦争」を戦った諜報エリートたちの貴重な証言をもとに構成された労作ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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皇統護持計画。北朝・北白川家。熊沢天皇?
事実が確認できない部分は推測で話をすすめたという。いつも通りのことだが、この著者がいう「推測」はその域を大きく超えている気がしてならない。
小野田少尉はの山下財宝の秘匿にかかわっていた。それは笹川良一のリゾート開発を隠れ蓑に秘かに回収され、マルコス大統領の手に渡った。推測というよりは都市伝説のように思えてならない。
山下財宝に関して言えば、規模はともかくとして実際に存在したことは確かなのだろう。しかし、そのほとんどは戦中から終戦直後にかけて日本に持ち帰られたのではないか。児玉よしおが戦時中の隠匿物資を元手に政界の黒幕となったように、誰かは分からないが(複数の人物だろう)使われてしまったのではないか。それをごまかすための言い草が山下財宝と言われるものなのでは。これでは著者と変わらぬ推測か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
16人の卒業生たちの証言が、短いチャプターにそれぞれまとめられて構成されている。卒業生たちは、超高齢化が進んでいる。80~90代だ。それでも、記録された証言はリアリティがある。検証可能なものは少ない。筆者も自認しているが、類推が多くなる。2013年の現代にたってもなお、そして、そのような超高齢者となってもなお、全てを包み隠さず話きれてもいない人もいる。それだけ、中野卒業生の仕事はきわどい内容が多く含まれていたという側面も表している。
一読の価値は確かにある。日本に、当時これだけのインテリジェンスを養成する力量があった、とも取れる。情報戦の重みを理解する指導者も、存在したのだ。