大坂遊覧: 伊予職人と歩くなにわ

  • 東方出版
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862492609

作品紹介・あらすじ

安政7(1860)年、江戸から伊予(愛媛)へ戻る主君を出迎える御座船の一員として
大坂へやってきた船大工の宇三郎。出航待ちの間に、自らの姓氏「渡邊」のルーツ
を求めつつ、町案内人に伴われ当時の大坂の代表的観光スポットを訪ね歩く。
伊予の町医者・岡太仲が残した日記「大坂御迎船海上往来」に基づく見聞記。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 伊予の町医者・岡太仲が残した日記「大坂御迎船海上往来」を元に安政7(1860)年、江戸から伊予(愛媛)へ戻る主君を出迎える御座船の一員として大坂へやってきた船大工の宇三郎(架空の人物なり)を主人公に据え、出航待ちの間に、町案内人の「はり伝(播磨屋伝七)の源助」に伴われ江戸時代の大坂を観光するという設定。宇三郎の苗字「渡邊」のルーツを求めるという目的もあるが、ひたすら弥次喜多道中的お上りさん旅行記。
    宇三郎の言葉は、宇和島弁に源助に感化された大阪弁が混じった変な?言葉になっているが、まあ雰囲気で判る範囲である。
    四日も掛けて遊覧しているが、どうもあっちによりこっちに戻りで二日もあれば巡らないこともないような気もする。書いてある内容は大阪に住んでいて少し歴史に興味がある人ならそんなに珍しい話でもないものが大半だが語り口が掛け合い漫才みたいで面白い。

     参考文献
    近来年代記
    難波噺
    街廼噂
    守貞謾稿
    浪花の風
    世間胸算用
    東海道中膝栗毛

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1947年愛媛県生まれ。大阪経済大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。大阪経済大学博士
(経済学)。日本近世史・日本経済史(近世)専攻。大阪市史料調査会主任調査員を経て佛教大学
歴史学部教授。
編著書=『町人の都大坂物語』(中公新書)、『門真市史』第3巻近世資料編・第4巻通史編(共編
著)、『大阪の歴史力』(共編著・農山漁村文化協会)、『飛脚問屋井野口屋記録』(全四巻、共
編、思文閣出版)、『近世社会と百姓成立−構造論的研究』思文閣出版)、『大坂見聞録』『大坂
町奉行と支配所・支配国』『大坂町奉行所異聞』『近世「食い倒れ」考』(以上、東方出版)ほか。

「2016年 『大坂遊覧 伊予職人と歩くなにわ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

渡邊忠司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×