語ろう! 555・剣・響鬼 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

制作 : レッカ社 
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862552853

作品紹介・あらすじ

2000年の放送開始以来、年齢性別を問わず、幅広いファン層から支持される日本屈指のポップカルチャー「平成仮面ライダー」シリーズ第4作『仮面ライダー555(ファイズ)』、第5作『仮面ライダー剣(ブレイド)』、第6作『仮面ライダー響鬼』に注目。ファン、出演者、スタッフなど、さまざまな視点から新たな可能性を探求した激動期3作品を振り返る。この超人気シリーズの魅力とは何か。どんな進化をしてきたのか-。『仮面ライダー剣(ブレイド)』の後日譚を描いた短篇小説『たそがれ』も特別収録。『語ろう!クウガアギト龍騎』に続く、豪華論客陣による超濃厚トーク集第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • これはとても貴重な一冊。インタビュアーの愛と熱意と根気は当然なんだけど、私にとっては何よりも高寺さんが「響鬼」について語っておられるというのが本当に素晴らしいポイントだったし、なんなら高寺さんインタビューを読むためだけに本書を買ったと言っても過言ではないわけだ……、が。

    のっけからカドカワ井上Pの話にノックアウトされましたよ…。キカイダーの時にも溢れる特撮愛は遺憾無く見せてもらってたのだけど、これだけのお話を聞いてしまうと、もうね。しかも、製作者としては白倉Pラインとの繋がりがイメージとしてあったのだけど、いい意味で裏切られました。「響鬼は29話が最終回」というコメントが井上Pから出るとは!

    高寺さんインタビューでは(ファミ劇実況ツイートをリアタイで追いかけていた一人として)、読みながらお風呂で思わずもらい泣きしそうになったりするほどだったわけですが、あらためて自分はあの世界がどれだけ好きだったのか思い知った次第。他の2作品も面白いものだったのだなぁと感じはしたものの、では思い入れが生まれるかといえばやはり私はライダー同士が私利私欲とか自分の存在を確かめるために戦うみたいなのが好きじゃないんだと。だから、面白いとは思えてもたぶん愛まで行かないんだと思う。

    どのインタビューも読みごたえがあって、このボリュームでこの値段…大丈夫ですか?と言いたくなるほど、ディープかつボリューム満点の本。体育会系大学生の御用達食堂みたいな感じで、味もバッチリ、種類も豊富で値段はお財布に優しい的な。

    個人的には苦手な作風の白倉ー敏樹的な世界も、仮面ライダー的にはまぁそうなのだろうなぁと感じられるようになったかなと思うし(あらためてやはり自分にはあまり合わないなと再確認もしたんだけど)。「555」「剣」も、あらためてレンタルで見ようかなという気持ちになりました。
    鈴村さんインタビューもツボでした。

    今後があるならぜひ、超尊敬してる小林靖子さんのインタビューを熱烈希望。

    追記:いい本だったのだけど、☆4つなのは残念なことにちょっと誤字が多かったため。つい気になって、ほんの一瞬だけでも興醒めしてしまったのです。内容的には☆5つけたい。

  • 正直前作『クウガアギト龍騎』程期待せず読んだんですが、いや凄かった。殆ど「中の人インタビュー」で、しかも『剣』『響鬼』に触れるんだっていうからもう。特に『響鬼』後半が嫌いな人に読んで欲しい。

    正直私はあまりこういった文献は読んでこなかったんですが、高寺さんに「今時点で」「言葉に出来なかった思い」を引き出しているので、他に無い情報なんじゃないでしょうか。後半、意外に多くの要素が守られていたことを知る。特に「洋館の男女」の扱いとか初期構想に近いんじゃないかなと。

    ここから読み取れるのは、製作陣それぞれが持つ「ライダーとは」「子供番組とは」という哲学と、その違い。それらがそれぞれの作品の色を作っていたり、伝わっていなかったり、あるいは逆に作用してしまったりなどもあるのでしょう。再びこれらを観る時、ちょっと違った視点で観ることができそうです。

    そんなこんなで激動期3作品の、前3作とはまた違った「凄み」を感じることができました。

  • 『555』『剣』『響鬼』、のみならず平成ライダーの様々な足跡を辿りながら旅をしていくような本。プロデューサー2名のインタビューの後、最後にたどり着いたのが大先生の仕事部屋、というのがまた良い。すべてを締めくくるようなラストの一葉になんだかじんわりしてしまった。

  • 制作の裏話など、貴重なインタビューが満載。

  • 誤字がやや多かったのが残念。
    内容には(表題3作とは外れたインタビューも多かったが)満足。

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