ザ・クイーン エリザベス女王とイギリスが歩んだ一〇〇年

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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862556462

作品紹介・あらすじ

この不撓不屈の女性が
イギリスを、世界を、支えつづけてきた!

チャーチルからジョンソンまで
報告を受けた首相は15人
英国史上最高齢、最長在位の君主

エリザベス女王伝記の決定版
世界的大ヒットドラマ『ザ・クラウン』がリアルになる!

英国と世界の激動の歴史とともに生きた一世紀
スエズ動乱、フォークランド紛争からEU離脱、新型コロナウィルスなどに加え、王室の存続さえ脅かしたダイアナ元妃の事故死、孫夫婦の王室離脱など、そのすべてを乗り越えてきたエリザベス2世の生涯を描くノンフィクション




ウィンザー王朝の系譜
エリザベスを支える人々
王室に関連する建物
エリザベス関連年表

プロローグ

1 「王室の後継者たる直系の男子」(エリザベス0歳~4歳)
2 「二輪の薔薇、静かに動かず、王室の春を告げるつぼみ」(エリザベス4歳~7歳)
3 「イギリスらしい子ども時代の喜びに満ちた写真」(エリザベ8歳~10歳)
4 「愛嬌のあるかわいらしい小さなレディは今、王位継承第二位となった」(エリザベス10歳~12歳)
5 「会った瞬間から彼女は心から恋に落ちた」(エリザベス13歳)
6 「シンプルでひとつにまとまった家庭生活を維持すること。どんな使命があるとしても、それは義務である」(エリザベス13歳~19歳)
7 「王位継承者の結婚への準備はできているか?」(エリザベス20歳~21歳)
8 「固く結びついた新しいひとつの存在」(エリザベス22歳~25歳)
9 「歴史の花嫁が聖別され、祝福された」(エリザベス25歳~27歳)
10「献身的な臣民が親愛と熱狂で道のりを輝かせ、途方もない進歩をもたらした」(エリザベス27歳~28歳)
11「いまだに一九世紀の大繁栄時代を引きずっているのか?」(エリザベス30歳~34歳)
12「時間とエネルギーを、三つの義務に割いている――国、夫と子どもたちだ」(エリザベス35歳~38歳)
13「ブロントザウルスのように環境に適応できずに絶滅して、 博物館に展示されるだけの存在になりたい人などいない」(エリザベス39歳~44歳)
14「国と恋愛していた」(エリザベス44歳~53歳)
15「あらゆることに節度を保つ」(エリザベス53歳~61歳)
16「いつまで我々の上に君臨するつもりだ?」(エリザベス61歳~71歳)
17「女王に寄せる人々の親愛の情は決して消えることがないようだ」(エリザベス71歳~80歳)
18「彼女は国民を幸せにしてきた」(エリザベス82歳~94歳)

訳者あとがき

感想・レビュー・書評

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  • エリザベス2世女王のプラチナ・ジュビリー(在位70周年)を記念して出版された、約600ページに及ぶ伝記。
    生まれる少し前の話しからコロナ禍までの女王の人生を要点をしぼって、しかし詳細に、駆け足で語られている(大ボリュームとはいえ、壮大な人生を送った人物の話としては少ない方か)。なんと本の半分近くは戴冠前(25歳頃まで)の時代にページを割かれているので、女王としての在り方の礎がこの間に作られたことがよくわかる。

    Netflixの「ザ・クラウン」を観ながらか読んでいたので、戴冠式後の話しはスラスラと飲み込めた。イギリスの現代史に明るくない人には、ドラマやイギリス王室に関連する映画等を観ながらか読むことをおすすめしたい。

    どんな苦難の中であろうとも誠実に職務を全うし、常に利他的であった女王陛下に対して、改めて尊敬の念と敬愛を抱いた1冊となった。時期を置いて、また読み返したい。

  • エリザベス女王は勿論知っていたけれど、この本を読んでいかに自分がエリザベス女王を知らなかったがよくわかった。

    後にも先にもこんなにたくましい女性はいないんじゃないかと思うくらい。

    ものすごくボリュームがある本だけど、イギリスの歴史も学べる本。
    天国で幸せに暮らしていてほしい。

  • 日本の天皇陛下のように象徴ではなく
    常に時の首相とコミュニケーションを取り、
    時には政治にも関わり、
    テレビを通じて国民にメッセージを送り、
    他の王室メンバーにも目を配り…
    そして妻であり母であり。

    コロナ前にクリスマス時期にイギリスに行ったとき、
    テレビをつけると
    ほぼ王室とミスタービーンだけだったのを
    思い出しました。

    ご自分のお父様が国王になった時に
    早くからその運命を覚悟されたのだと思いますが
    お見事な長い人生でした。

  • 分厚い本なので積読になりそうな予感しかしませんでしたが、無事読了することができました。

    要点だけを纏めているとは言え、人間の、それも女王を務めた方の人生がこの厚さにしかならないのかと切ない気持ちにもなります。

    この一冊を読んでいるだけでも、英国から見た戦前〜現代までの歴史が理解しやすくなる気がします。改めて女王は歴史を生きた人だったのだと思いました。

    作中でも存在が示唆されていますが、女王の日記ぜひ読んでみたい…!

    こちらの本を読んでいる間にあとがきにもある女王のドキュメンタリー映画も鑑賞したのですが、この本を読んだ後に映画を見るとより理解も深まって良いだろうなと思いました。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    イギリスと結婚したエリザベス女王の人生を知ることができる

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/658293

  • 良いところはちゃんと評価し、いかがなものかと思うところはきっちり批判する姿勢が表れていて、面白く読めた。ダイアナ妃を過度にまつり上げていないところも良い。

  • 東2法経図・6F開架:289.3A/E47d//K

  • 1 「王室の後継者たる直系の男子」
    (エリザベス0歳~4歳)
    2 「二輪の薔薇【ばら】のつぼみ、静かにおだやかに、王室に春を告げる」
    (エリザベス4歳~7歳)
    3 「まさにイギリスらしい子どもを描いた喜びに満ちた一幅【いっぷく】の写真」
    (エリザベス8歳~10歳)
    4 「愛嬌のあるかわいらしい小さなレディは、次に王位を継承する身分となった」
    (エリザベス10歳~12歳)
    5 「会った瞬間から恋に落ちた」
    (エリザベス13歳)
    6 「シンプルにまとまって家庭生活を送ることは、最優先すべき使命である」
    (エリザベス13歳~19歳)
    7 「王位継承者の結婚への準備はできているか?」
    (エリザベス20歳~21歳)
    8 「固く結びついた新しいひとつの存在」
    (エリザベス22歳~25歳)
    9 「歴史の花嫁が聖別され、祝福された」
    (エリザベス25歳~27歳)
    10 「献身的な臣民が愛と情熱の光で輝かせた道を走り、長足の進歩をとげられた」
    (エリザベス27歳~28歳)
    11 「いまだに一九世紀の大繁栄時代を引きずっているのか?」
    (エリザベス29歳~34歳)
    12 「時間とエネルギーを、三つの義務に割いている――国、夫と子どもたちだ」
    (エリザベス35歳~38歳)
    13 「ブロントザウルスのように環境に適応できずに絶滅して、
    博物館に展示されるだけの存在になりたい人などいない」
    (エリザベス39歳~44歳)
    14 「国と恋愛していた」
    (エリザベス44歳~53歳)
    15 「あらゆることに節度を保つ」
    (エリザベス50歳~61歳)
    16 「いつまでわれわれの上に君臨するつもりだ?」
    (エリザベス61歳~71歳)
    17 「女王に寄せる人々の親愛の情は決して消えることがないようだ」
    (エリザベス71歳~80歳)
    18 「彼女は国民を幸せにしてきた」
    (エリザベス82歳~94歳)

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著者プロフィール

マシュー・デニソン Matthew Dennison
英国生まれのノンフィクション作家、ジャーナリスト、放送作家。これまで著した9冊のノンフィクションの中には、ヴィクトリア女王やその末娘ベアトリス王女の伝記など英国王室に関する作品がある。また英国の有名な作家・詩人のヴィタ・サックヴィル=ウェストの伝記『Behind the Mask: The Life of Vita Sackville-West(仮面の裏で)』(未邦訳)は、英国の権威ある媒体であるタイムズ紙、オブザーバー紙、スペクテーター誌で2014年にブック・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。『たのしい川べ』などの著作が日本でも広く親しまれているケネス・グレアムや、ピーターラビットの生みの親、ビアトリクス・ポターなど英国を代表する作家たちの伝記も高い評価を受けている。

「2022年 『ザ・クイーン エリザベス女王とイギリスが歩んだ一〇〇年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

マシュー・デニソンの作品

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