- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862573964
作品紹介・あらすじ
誰かと一緒に食事をすると、吐き気、震え、動悸、めまいなどの症状に悩まされる「会食恐怖症」の克服法を年間相談数1000件超の人気カウンセラーが公開。
会食恐怖症は、心療内科の医師でさえ病名を知らないことがあるほど「マイナー」な病気です。周囲に理解してもらえないことから「会食」を避け続け、QOL(生活の質)が損なわれてしまう当事者が増えています。
本書第2章(「外食が苦手」を克服するために私たちがやってきたこと)では、薬を使わずに会食恐怖症を克服した経験を持つ人気カウンセラーが、日々のカウンセリングや講座で成果を上げているトレーニングを公開。第5章「よくある相談事例へのアドバイス」の7つの改善事例で克服までのイメージをつかんでいきましょう。
会食恐怖症と行き過ぎた「完食指導」が関連していることもわかってきました。アンケート調査では、6割以上の当事者が教育現場や家庭での「完食指導」を発症の原因に挙げています(※)。第4章(「周りはどうサポートすべき? 完食指導と会食恐怖症」)では、当事者(子ども)の気持ちに寄り添いながら、「給食ハラスメント」や行き過ぎた完食指導を防ぐための実践的な対応方法を紹介します。
※一般社団法人日本会食恐怖症克服支援協会調べ
感想・レビュー・書評
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患者に寄り添った語りかけるような描かれ方で安心して見られました。
自分の行動に対してポジティブな姿勢を持てるコツを掴めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「実は自分は '"会食恐怖症" だ」などと言ったら「何を馬鹿なこと言ってるんだ」と返されるのがオチだろう。いやむしろ「"会食恐怖症"…それ何?」となるか。
みんなと食べるご飯は楽しいもの…という固定概念のある裏に、食べ残したらどうしよう? 食べるペースについていけなかったらどうしよう? 会話が弾まなかったらどうしよう?等と言ったことを考え始めると、ひとと食事に行くこと自体が悩みの種となる。
「好き嫌いなく」「残さず全部」「みんなと同じように」「キレイに」食べることを強いられた「給食ハラスメント」を筆頭に、日本人が美徳とする中に、この要素が少なからず含まれているのは間違いない。そして自分(評者)自身も、それで悩んだ(悩む、あえて現在進行形で)ことが少なからずあるのも事実なのだ。
後半は具体的なソリューションについて。
楽しく食べられなかった(気持ち)でなく、とりあえず食事にはいけた(ファクト)ことに注目して、その点を肯定評価する。
これが出来なかったと減点主義に陥ることなく、100点ベースで、相手と自分双方の「良いところだけ」を見る考え方。
良くなっていく場合も波はある。細かい動きに一喜一憂せず、大きなトレンドを見る。
会食に限らず、不安のピークは開始後30分まで(そのあとは次第に落ちてゆく)という、良い意味での開き直りもまた重要。
これらはコーチングや一般的な人間関係でも、大いに適用できるポイントだ。
「#会食恐怖症を卒業するために私たちがやってきたこと」(内外出版社、山口健太著)
Day216
https://amzn.to/31ZLuyh -
会食恐怖症当事者からの話はなかなかないので、読んでいて面白かった。
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TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00606743 -
☆残してもOK
☆平気になってきたらミントを取り出しにくいところに入れる。
☆今自分は不安なんだ、と認めてあげる。 -
友人ががこの症状であるということを知り、その友人から紹介され読み始めました。
不安という感情に対して本人、あるいは周りがどのように対応するのが良いかとても参考になる内容。また、既存の価値観に対して、新たな視点を提供してくれるものであると思います。
絶対的な解法ではないかも知れませんが、こういう手段もあると知るためには良い本である。