艶肌に恍惚の牙―シューレ・ヴァンパイア (ビーボーイノベルズ)

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著者 : 水上ルイ
制作 : 明神 翼 
  • リブレ出版 (2009年6月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862635471

艶肌に恍惚の牙―シューレ・ヴァンパイア (ビーボーイノベルズ)の感想・レビュー・書評

  •  大富豪の子息・司条光流は、幼少期から司条家の跡取りとなるべく厳しく育てられてきた。
     それゆえ、他の子供たちと同じように遊ぶことなどはなく、嫌われてはいないものの、同年代の子供たちにはやや遠巻きにされていた。
     そんな光流には誰にも言えない秘密があった。
     それは満月の夜毎に、「自分はヴァンパイアだ」と名乗る男が光流の元を訪ねてくること。
     その男は光流の元に現れると、熱く甘く獰猛にキスを奪っていくのであった。

     そんな光流も、高校生になり、海外の学校に入学することになった。
     そして二年生になり、生徒会長を務める学園に、毛色の違う教師が出戻りで現れる。
     その教師・クロイツは、普段は黒髪・黒瞳で、やたらと自分にかまってくる少し間抜けな大型犬のようだが、めがねを外したその素顔は、どことなく夜毎に自分を訪ねてきたヴァンパイアに似ていて……

     というような話でした。

     光流は、持って生まれた境遇から、自分に与えられた使命を一生懸命こなそうとする男の子。
     そして、それがゆえに、少し他人と線を引いてしまっている。

     クロイツは、人間に見せているときは大型犬のように人懐っこい感じの人で、ヴァンパイアのときは獰猛……? というか、夜は獰猛……っぽいですね。

     で、まぁ、実は幼い頃から光流を守っていたクロイツが光流に恋をして、光流を落とすために頑張って、二人はハッピーエンドになるんですが。
     これ実は、リンク作として雑誌で連載していたものがあるらしく。
     そのときの主人公カップルが出てくるんですが、それについての説明が少し鬱陶しいかも。
     もう少しキレイに濁してくれた方が、この作品を単独で楽しむ分には面白いと思うんですが、「何か事件があってくっついて」ってはっきり書いちゃってるので、逆に目だってちょっと目障り……。

     それから、光流はあっさりクロイツと生涯を共にする約束をしてしまっているけど、本当にそれでいいの? と聞きたくなります。
     いや、普通の結婚なら離婚すればいいだけなので、まったくその辺りは気にならないんですが、ヴァンパイアになるってことはもうちょっと大きなことだと思うんですよ。
     だって、自分の寿命が変わっちゃうんだよ。
     ところどころで、さらっとクロイツが「永遠の生命」って口にしてるけど、光流はまったくそれに対して、反応を示さない辺りがすごーく怖い。
    「しばらくしたら、家族にも会えなくなる」って書いてあったことも、ちゃんと光流とクロイツの間で話し合われた形跡が見えないのも怖い。
     まぁ、高校生の判断能力なんてそんなもんだと言われたらそんなもんなんだと思うし、それは仕方がないと思うんだけど、それであればクロイツがちゃんと説明してあげないといけない気がします。
     これ、後悔しても取り返しつかないんだよ……?
     と、余計なことを考えてしまって、ちょっと素直に楽しめませんでした。

     どうせなら、その辺りの設定もうまく生かして書いてくれたら、もっと二人の仲が深くなって、もっと楽しめたのかなー……と思います。
     ちょっともったいない。

  • このシリーズはなんだか女の子の夢みたいなロマンティックでちょっと背中がムズムズしそうな設定ですよね。ヴァンパイアものでかつ王子様が迎えにきてさらっちゃうイメージです。
    もちろんとっても甘いです。

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艶肌に恍惚の牙―シューレ・ヴァンパイア (ビーボーイノベルズ)はこんな本です

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