月に笑う〈上〉 (ビーボーイノベルズ) (B-BOY NOVELS)

著者 :
  • リブレ
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本棚登録 : 736
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862636997

感想・レビュー・書評

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  • やっと読めた…
    路彦が中学生で信二は18だっけか?
    始まりは同級生が男とのいざこざからの窓から飛び降りるっていう中々サスペンス展開!って思ったけど、案外そこらへんはサックリ終わった(˙ω˙)まぁそりゃね、そうよね
    あれがないと2人は出会わないもんな

    とにかく路彦は子供(文字の如くの子供)だし信二はどうしようもないチンピラだしで、ああああとなるけど馬鹿な子ほど可愛いというか何ていうか…

    これを読むきっかけになった灰の月で主役の惣一が出てきたときは、胸が痛くなったよ…惣一もやり方が子供。
    下巻に続く…

  • 2人とも、幼稚過ぎて読み進めていてイライラする。どうしようもないくらい未完成な2人だからこそ惹かれ合うのかなぁ。楽しい。

  • 気の弱い優等生(路彦)と下っ端ヤクザ(山田)の話。
    気が弱そうな路彦は肝が据わっていて、ぞっとするような言動をするし、
    山田は情に厚く、面倒見がよくて臆病な部分もある。
    二人の傷つけ傷つけられ離れられないずぶずぶな依存関係が
    あらすじだけ読むと危ういように思うが、
    実際に読んでみるとこの二人はお互いじゃないとダメになってたんだろうなあという安定感があった。
    ヤクザものだがヤクザを美化せず、救いがなく、勧善懲悪のスカッとする話ではない。
    二人のキャラクターは好みではなかったが、山田は下巻の最後ちょっと可愛いなと思わされた。
    上巻の受け攻めは下巻になると逆になるので注意が必要。

  • いじめられっ子の路彦とヤクザの信二の話。
    路彦が14歳、信二が18歳で出会うところから始まり、路彦が大学生になるまでの2人の模様が上巻では描かれる。東京の組についた信二と、真っ当に大学に通う路彦。
    終着点が見えない…。

  • 最初は弱くて情けない路彦にハラハラしました。
    真面目な子が路を踏み外していくのって
    こんなだろうか・・・とすごくリアルでした。
    1では情けないな~と思うばかりでしたが、
    2で信二視点になると色々と成長してるところも見えて
    路彦が一方的に懐いてる図式だったのが
    信二がかなり路彦に依存していて
    おやおや?と思いました。
    とりあえず路彦にはヤクザになって欲しくないと
    お母さんは思いました。

  • 路彦の一途なところが応援したくなる。

  • 木原さんの濡れ場はいつも読んでて、過激な行為の中、この受けの子は本当に生理的現象だけでなくえっちの快楽を楽しんでいるのかなぁ…ってたまに思う、反面、情緒なくていいのか、突っ込まれてるだけでいいのか、って思う時もあり…と言う所が意外に個人的に凄くエロい…痛いくらいでいいのかよ…もっと優しいえっちもあるぜ、それはいいのかい?って心の中で尋ねてしまう。関連作の「惣一編」は特に顕著だ。

  • 頁を繰る手が止まらない。次へ次へ‥‥と先を急ぐ。これこれ、これなんだよなあと久しぶりの木原さんを堪能する。それにしても1は初出2003年、ノベルス出版は書き下ろしを加えて2009年。上下巻同時発売とはいえ実に6年経過!この業界は気を長くもたないと身が保たない(笑)中学生が大学生になっても続いているのは、お互いを大事に思っているから。チンピラからの転機を迎えた信二と大きくなった路彦、二人の行方を早く知りたい。

  • まだ少年時代の二人、木原さんとしてはまだ痛さが少ない感じの痛さと並ぶほんのり甘く青い部分でほのぼの出来たけれど、やっぱり所々で読むのが辛くなる。でも今はこれで済んでいるけれどこれからの下巻がちょっと怖い。

  • 面白かった。好みの受け攻めで満足です。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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