- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862638113
感想・レビュー・書評
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天の邪鬼というのは、ツンデレと違うんだろうか?と思いながら読みました。
素直になれないんだよね、なんて主人公の一思の天の邪鬼を甘く見ていました。
せっかく好きな人に告白されたのに「ホモなんて気持ち悪い」とかひどい振りっぷりをしてしまうとは。
相手のことが好きであれば好きなほど言葉と態度が反動で悪化。せめて頬でも紅くしていれば違うのに…。そりゃあ、告白してきたイケメン王子の芦原も意気消沈してしまいます。
そんな王子もなかなか根深い天然という呪いがかかっていて、人から好かれているのに遠巻きにされることで自分が「好かれない」と思う自己評価の低さ。自信が無いところを頑張って告白したのに、振られるなんて…。
そんな二人だからこそ更にやっかいなのが、一思がいつもこの態度でいるわけではないこと。好きだから緊張したり余裕がなくなると辛辣になるこの一思の落差のあるこの病気は本当に手厳しいものです。
本人は天の邪鬼の自覚があるだけに、口から出る言葉と心の中の声の相違が切ないです。
反面、本編のラストが本当に微笑ましくてくすぐったいぐらいに甘いです。どこから起きてたの?王子。
続編はこれまたすれ違いが…。
性格を理解しているとしても、Mじゃなければ一思の攻撃的な言葉の数々はかなり堪えるでしょうね。最終的に、王子はSらしいし(笑)
お互いを理解して歩み寄っていくのが難しい相性の二人ですが、そこを乗り越えていくのが読んでいて面白かった作品でした。 -
われなべにとじぶた。