奇蹟のPhotoshop "ハイクオリティな写真"をつくるプロのレタッチ術
- ワークスコーポレーション (2010年3月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862670823
作品紹介・あらすじ
レタッチに必要な知識や環境、アプリケーションの基礎事項を簡潔に紹介。人物、道路、天候、ビン、携帯電話の5のモチーフ別に、高度なレタッチを徹底指南。フォートンが実際に手がけた15作品から、プロの実践的なテクニックにフォーカス。「DTPWORLD」誌に掲載された特集記事を再収録。
感想・レビュー・書評
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騙された!
なんで日本の広告がいかに下らないかよく分かる本。
2010年3月に発売された最新のフォトレタッチ参考書。
広告写真のレタッチ業界で活躍するフォートンが監修。
DTPWORLDなどの連載を一冊に纏めた、B5W176頁3200円。
なんというかね。センスがないのよ、どれもこれも。
所詮、レタッチってのは、出来の悪い写真を、
底上げしてるだけかよってね。そんな感じ。
別に、レタッチ自体が悪いって言ってるんじゃない。
合成や捏造なんかどんどんやってるデジタルアートも全然良い。
ただね。本書でそれをやってる連中、レタッチゃーが、
自分は、ハイクオリティな写真を作ってると考えてるなら、
もう一度、世界の名立たる広告写真家を見て勉強すべきだと思う。
「イメージ在りき」でなく、「手法在りき」が透けて見える。
自分の可能性を限定した上で仕事に取り掛かってる気がする。
確かに、掲載された、広告はどれも完成度が高く安定感がある。
しかし、おもしろくないし、おどろかないし、目も引かない。
作る人間や、金をだす人間の自己満足にしかならない広告に見える。
なぜ、見る人のことを考えないのか。その目線が欠けている。
PHOTOSHOPなら何でも出来るという驕りが、
PHOTOSHOPの限界に自らの表現も縛り付ける結果を招いてる。
ここまでしか出来ないんだ、というなら分かる。
コストを掛けられないから限界だというのなら分かる。
ただ、大手クライアントの仕事をPHOTOSHOPで作り込んで、
クライアントを満足させましたっていう事例。
残念ながら凄いとも思わないし、僕はあまり尊敬出来なかった。
最近やっと、レタッチャーがデザイナーと写真家と共に、
クレジットされるようになったそうだ。おこがましいだろう。
クリエイティブな仕事が出来るレタッチャーのスーパースターが、
本当に表れることを切に願うばかりだ。
たぶん、3DCGクリエイターあたりから出そうな気がするが。
写真は、誰も見たことの無いイメージを求め、
絵は、省略と強調、昇華によって新たなイメージを生み出す。
3DCGは、限りなく写真リアリティに近づき、写真の不可能を可能にする。
では、クリエイティブなレタッチャーは何を求めるのか?
あ。ちなみにPHOTOSHOPの操作解説に関しては、
分かりやすそうで参考にはなりそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
役立つテクは満載ですが、ちょっと一般レベルで使える代物じゃないのが多々ありました。
使い方でここまでできるというのがわかって良かったです。