ストーリー・ウォーズ――マーケティング界の新たなる希望

  • 英治出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761729

感想・レビュー・書評

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  • たわいもない雑談でキャンベルの神話母型の話を持ち出したら強く勧められた本です。実践と事例とキーワード、さらには著者の情熱がページに満ち溢れています。コトラーのマーケティング4.0と完全にシンクロしていると思いました。しかし、マーケティングの大家が自己実現のマーケティングを、進化と捉えているのに対して、バイラルムービーの勇者は従来のマーケティングを「ダークアート・マーケティング」と否定し、「エンパワーメント・マーケティング」の時代であることを饒舌に語ろうとしているところに迫力を感じました。さあ、日本はCSVを取り込むことが出来るか?キーポイントは2020年であることは間違いない?!

  • 一言でいえば、色々と示唆を与えてくれる良書である。

    この本は、マーケティングでも、何らかのプロジェクトでのリーダーシップでも、実際に何らかの創作活動でも、ストーリーを生み出すことが必要な人へ「定石」を示してくれる。
    どんな活動でも「定石」があり、それを基本的には使いこなしているのは周知の事実だし、うまくいっているものは、多かれ少なかれそういうものだ。

    この本を読んで色々と考えたのは、「リーダー」のことである。次のリーダーに必要なのは、以下の4つのポイントだと考えるようになった。

    * 語るためのビジョンと言葉
    * 感性に訴えかけるUX
    * 技術に対する広い知見
    * 収益獲得とコスト削減アイデア

    この本には、「ビジョン」を「言葉」として他者に伝えるノウハウがたくさん詰まっている。

    現実は複雑なのに「水戸黄門」のようなシンプルな表現で興味・共感を作ろうとするのが今のマスコミなのだと気が付いた。教育の中で創作活動の比重が減っているのもこういう「作っている側の論理」を理解できない人を増やしているのだと思う。せっかくのネットという道具を我々は得たのだから、コンフリクトがある世の中でよりよい議論と決定をしていくことが大事だ。

    「人を動かす力強い魔法」は良い魔法使いだけが使うべきだ。

著者プロフィール

フリー・レンジ・スタジオ共同創業者兼CEO。社会的イシューをテーマとするバイラルビデオの制作プロデュース、ソーシャルブランドや社会貢献プロジェクトのストーリー戦略立案を手がける。2005年にジョージ・ルーカス公認の『スター・ウォーズ』パロディ・ドキュメンタリー、「グロッサリー・ストア・ウォーズ」で注目を集める。その他にも「ミートリックス」「モノ物語」などの伝説的バイラルビデオで延べ6500万人以上のオーディエンスを獲得。手がけた作品は、世界的なメディア・カンファレンス「サウス・バイ・サウスウエスト・インタラクティブ・フェスティバル」において、「最優秀賞」を3度受賞した。

「2013年 『ストーリー・ウォーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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