サイレント・ニーズ――ありふれた日常に潜む巨大なビジネスチャンスを探る

  • 英治出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862761774

感想・レビュー・書評

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  • 感情の「動線」の見つけ方。観察のしかた。

    通常「動線」とは、建物の中などを人が自然に動く時に通ると思われる経路のことを言います。

    「感情の動線」の視点では、人が自然に動く時に何を見て何を感じて体がどのように動くのかを観察を通した経験と知識から推察します。

    ノウハウ本では無いですが、「対象となる街の観察は朝が良い」とか「調査チームのつくりかた」など、人や街や社会を観察する際のポイントがちりばめられています。

    如何にお客様の目線に立つことができるか、原体験が大事なことにも気づかせてくれる本です。

  • 行動観察の教科書としてではなく、物の見方とことの当たり方を新しく学ぶことが出来た本である。デザインリサーチという概念も面白いと感じた。

  • デザインリサーチのプロ、ヤンの著作。
    行動観察が彼のリサーチの主軸。大手企業から依頼された研究、消費者の行動観察を行う。製品を作ることが主なメインかな。ノキアに居た経験から携帯電話の使われ方の事例が多かった気がする。発展途上国から、先進国まで多くの国に在住していたときの経験が書かれる。ヤンのリサーチが、市場経済発展のためのものなんだろうなと思われるときも多々あったので、ソーシャルビジネスよりではないかもしれない。けど、彼が見るモノの見方には勉強になるときがあるので、そこを参考にしたいと思う

  • この本は「物の見方を変えればニーズなんてたくさんあるよ」ということを世界各国、特に発展途上国の人々の生活の現状という視点から描き出したものである。
    これでもか、これでもか、と色々な例を提示されていくと、自分の視野が自分の置かれた環境により狭められているという当たり前のことに気付かされる。
    大量消費・大量生産の時代には、多くの人の共通のニーズを探り出すことの方が有利であった。今はそうなっていはいない。しかし、私を含め多くの人はその段階に留まっている。
    そういう意味では目からウロコ的なところがあり読んで実践するべきなのだろう。

著者プロフィール

世界的なデザインコンサルティングファームfrog(フロッグ)でグローバル市場調査・分析部門であるGlobal Insightsのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務める。ノキアの主任科学研究員を経て現職。これまで日本、中国、アフガニスタン、ウガンダ、ブラジルなど世界50カ国以上でリサーチを行ってきた。彼の分析はニューヨーク・タイムズ、BBC、エコノミスト、ナショナル・ジオグラフィック、WIRED、日経ビジネスなどで取り上げられた。また、これまで米国のスタンフォードやマサチューセッツ工科大学(MIT)、英国の王立美術大学、インドの国立デザイン研究所などで教鞭をとってきた。2007年にTED登壇、2011年にはファスト・カンパニー誌の「ビジネス界でもっともクリエイティブな100人」に選出された。2014年にデザインブランド「Studio D Radiodurans」を発足。日本に10年間滞在した経験を持ち、現在は日本人の妻とアメリカに住んでいる。

「2014年 『サイレント・ニーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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