なぜ、あなたがリーダーなのか[新版]――本物は「自分らしさ」を武器にする
- 英治出版 (2017年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862762344
感想・レビュー・書評
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会社で研修があり、その際に課題図書として推薦していたので。
リーダーとは自分らしさをさらけ出さないとダメだ、と研修でも言われていたが
この本を読んで詳細を理解しました。
いわゆる良いリーダーとなるためのハウツー本では全くなく、状況や環境によって
求められるリーダーシップは変化するため、いわゆるこうすればいいということは
言えないと断言されています。
ではどうするか。
自分で考えるしかない。そして自分らしさを出して部下や上司との関係を築き
人を動かしていくことがリーダーとしての役割。
当然スキルも大事だが、もっと大事なのは自分の心構えであり、周りとどういう
関係を築くことができるか。仲良しこよしになって厳しくできなくなるリーダーも
多いとのこと。胸に刺さります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
翻訳本あるあるなボリューム感ではありますが、比較的読みやすい部類の本だと思います。
リーダーシップの根本マインドの一角を知るのに良い本です。 -
割と抽象的に書かれていた。
リーダーシップを取るには自分らしさは何かを理解すること、弱みをある程度さらけ出すこと、部下と腹を割って話せる関係になること、親密な関係と突き放す関係を適度に選べること -
自分はリーダーに向いているのか?自分らしいリーダーシップとは?という悩みがあって読みました。
世で活躍する様々なタイプのリーダーの成功や失敗エピソードから、どんな人でも、自分に合ったリーダーシップ×環境×タイミングが合えば成功体験はできる。つまり、現状活躍できてない=自分はリーダーに向いていないわけではない。そんな風に勇気付けられる一冊でした。一歩成長できたときに、再度手に取ってみたい本です。
※ただ、活躍するリーダーとはどうあるべきか?という明確な答えを求めてる人には合わないかも? -
社内研修でリーダーシップについて学んだため、そのあと購入。
【ザっと内容】
ハーバードビジネスレビューの論文をベースにリーダーに必要な要素や行動を実例と共に紹介。
【こんな人にオススメ】
・リーダーシップについて1から学びたいという人
【感想】
無駄に長い。久しぶりに英語原著→日本語翻訳することで起こる同じことを何度も何度も毎回スティーブやらアレンや一つも頭に残らないショートストーリーと共にページ数をただただ重ねられているような一冊。最近この手の消化不良できない英語原著のビジネス書は減ってきてた印象だったので後半はかなり嫌々読んでしまっていた。
内容としても目からうろこといった内容は少なく、本当に基礎的なところ(ex.小見出し:周囲と適切な距離をとる←リーダー云々というかビジネスマンとして当たり前じゃないか?的な内容)からリーダーのあるべき姿について語っている。
個人的には最後の付録(p328~)の問いかけは良いと思うので、ここだけ見て気になった部分は本編を確認する形でよいと思う。 -
リーダーの資質として、『その人らしさ』があげられるが単に自分らしさを前面に押し出すだけではいけない。
郷に入れば郷に従えというように、ある組織に所属するとその組織の流儀に溶け込む力も持っている。
しかし、全てを受け入れるわけではなく、適度に自分らしさを出し、周囲に影響を与え皆を引っ張っていく存在に変わる。
この相反する、自分らしさの押し付けと周囲の価値観の受け入れをバランスよく保てる人がリーダーなのだ。
<メモ>
・社交性と連帯性
社交性は友情や愛情なので人間関係のつながりを示す。仕事が楽しくイノベーションを生まれやすい。一方、結果に関しては評価が甘くなる。派閥形成の原因にもなる。
連帯性はそういったものを必要とせず目的を共有した利害で結びつけられた関係。目的遂行のためにすごいパフォーマンスを発揮する。一方、反対意見を許さない風潮になるので独裁的になりあらぬ方向へ進む危険性がある。セクショナリズムの原因にもなる。
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もともと10年くらい前にでた本の新版。
人の真似ではなくて、「自分らしさ」に根ざしたものでないとリーダーシップは機能しない。もしかすると、かっこ悪いところもあるかもだけど、そこも含めて、受容し、オープンにすることが「本物」のリーダーシップだ。
いわゆるオーセンティック・リーダーシップというのは、サーバント・リーダーシップとあわせて、とても好きな考えだ。
が、なにが「オーセンティック・リーダーシップ」の原典なのか、勉強不足で知らなかったのだが、もしかするとこの10年前の本がベースなのかな?
と思って、読んでみた。
たしかに、上に書いたような考えが、明確にかいてある。
オーセンティックといっても、聖人君子である必要はなく、欠点も含めて、個性豊かな「自分自身」であることが大切。そこをベースに言行一致。自分の目的ではなく、社会の共通善、みんなのために、本気で頑張るのが大事ということですね。
ここまでは、ほぼ予想の範囲だったが、面白かったのは、これとちょっと矛盾するようなこと、例えば、周りの空気を読んでそれに適応したり、相手と妥協したり、相手との距離をとって親しくなりすぎないようにしたり、新しい組織に入るときは最初はおとなしくしていたり、みたいなアドバイスもあって、意外。
これは、リーダーシップというのが1人で成立するわけではなく、フォロワーとの関係で機能するものなので、皆がどう感じていて、それにどう応えるかということが大切ということ。
また、状況もどんどん変るので、ある組織にあるタイミングで成立していたリーダーシップが成立しなくなることもしばしばある。
しっかりと自分らしさに根差していることと、柔軟に状況に対応すること。一見、この矛盾することを両立させるのが、リーダーシップということで、それを実現させるのが自分ならではのキャラということなのかな?
ある意味、ドラッカーの言っているマネジャーの資質としてのインテグリティの話しと似ているかな?
なるほど感、リアル感はあるけど、オーセンティックといいながら、実は、結構、意図的なテクニックな部分もあって、もう少しどうとらえればいいかは、考えたい感じ。 -
読了するのに随分時間がかかってしまいました。
マネジメントやら、リーダーシップやら、自分の振る舞いに日ごろから課題を感じていて、なんだかモヤモヤするなかで研修を受けたときに、研修テキストの中で引用されていたので、少し興味が湧いて手に取った本。
いわゆる「これであなたは◯◯できる!」と安易に約束するような内容でなかったことに、私は好感を持ちながら読みました。
本のタイトルは、私は英語の原題(Why should anyone be led by you?)のほうがしっくりくる。微妙なニュアンスの違いだけれども。
何度も繰り返すことで貫かれている提言は、ある意味シンプル。繕われたのではない、本物の、『自分らしさ』を活かすリーダーを目指そう、ということだと思います。
多くのリーダーたちの例が紹介されていて、そのことで分かるのはリーダーのあるべき姿や行動は、何か決まった一つの正解があるのではなくて、まさに人それぞれだということ。成功例だけでなく失敗例も、同じ人物の成功者としての面と敗者としての面の両方のエピソードもある。さらには、リーダーの役割を担う人物の悩みや試行錯誤することも紹介されているので、煌びやかで遠い世界のことだとも感じずに読み続けられた気もします。
難を言えば、それぞれの人物のエピソードがかなりあっさりしているので、もう少し掘り下げて紹介してもらってもよかったかも。まぁでも、人それぞれ、という柱で論ずるためにはやむなし、というところでしょうか。
加えて、リーダーからの目線に止まらず、リーダーに向きあうフォロワーからの視点や、組織としての視点も述べられていたので、働き出してから自分が仕えてきた上司たちを思い出し、自分がどんなふうにその人たちを見ていたのかも思い出しながら読めたのも、共感を持てた一因かもしれません。
私にとっては、いろいろ示唆がある本でした。
・リーダシップに肩書きは関係ない、下積み時代からリーダーシップを磨けていないのに、いきなりVIPになってリーダーシップの発揮はできない、ということ
・自分らしくあること。自分らしさを自分で把握し、欠点もうまく使うこと。時には自分をさらけ出すこと。
・人のつながりを大事にすること。その際、ポジションや立場の違いには拘らないこと
・距離感に敏感であること
・環境、今どんな状態なのかに敏感であること -
理想のリーダー像について、最新の研究を基に語られているが、分厚い本に対して、得られる情報がやや少ない感じで、途中で読むのをやめました。考え方には、すごく賛同でき、自分らしさを大切にして仕事していく決心にはなりました。
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読了