取締役の心得

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  • 総合法令出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862804143

作品紹介・あらすじ

伸びる会社は取締役が違う!「社長の参謀」「戦略の立案・実行」「管理職の育成」「リスク管理」など、取締役が果たすべき役割、求められるスキルを具体的に解説!

感想・レビュー・書評

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  • 取締役ではないしその予定もまったくないのだけれど諸事情につき。
    取締役になったらどうしたらいいんだろう?というのをわかりやすく解いている。法的な位置づけや責任は最小限にして、経営陣の一員としてどんな覚悟が必要なのか、どんなことをしなくてはいけないのかに紙幅を割く。取締役でも経営者でもないのであまり実感はわかないのだが、確かにそうだよね、と思える内容にはなっている。
    ただ、後半に入ると、根拠のない印象論というか、それってどうよと思われる話がちらほら出てきて、うーむ、となってくる。特に、優秀な取締役は「論語を愛読している」とか書いてあって、ヤメテーと。論語がダメとは思わないが、ビジネスの世界での中国古典や歴史小説のありがたがり方はちょっとね。個人的には、中国古典や歴史小説をありがたがる風潮というのは、日本人の反知性主義的な心情の裏返しなんだと考えてる。それでは結局のところ、今まで通りの古い経営者を再生産するだけなのではないかと思う。

  • 自分は取締役になる事はありえないし、これまで取締役と接する機会もごく僅かで、一緒に仕事をしたこともありませんでした。この先もないと思います。
    しかし、参考程度に…と、自分が接する方達がどういう目線で物事をどういう風に考ええているのか知りたいという興味を以て、この本に手に取りました。
    例え平社員でも、”どんな取締役の下で働くのか”で良くも悪くも自分の人生を大きく左右されているのは事実なので、やはり損はなかったです。

    平社員の私がこんな本を読んで、自分の仕事の何に役に立つのかと思いながら読んだのですが、非常に良いことが沢山書かれていました。
    ドッグイヤーも沢山つきました。本との出会いも一期一会ですね。

  • 取締役とは、経営のプロとして会社の成長を先導し、与えられた権限以上の責任とリスクを取る立場にある。

    取締役には様々な顔がある。トップの参謀役であり、実行部隊を先導する統率者、部下に対する教育者、ビジネスや組織体制の改革者である。また、会社経営に対し重責を担い、訴訟リスクを背負うこともある。

    トップとの信頼関係を構築し、常にトップを立てた組織統制により経営を前進させることが重要である。

    取締役とは何か?
    └「取締役就任=ゴール」と考えてはいけない
    └取締役がしっかりしている会社は長期的に安定して成長している!

    組織論からみた取締役の役割
    └実行部隊を率いる「統率者」
    └自発性とボトムアップを促進する「コーチ」
    └ビジネススキームや組織体制の「改革者」

    法律論からみた取締役の役割
    └取締役の義務その1~善管注意義務~
    └取締役の義務その2~忠実義務~

    取締役を待ち受ける「落とし穴」と「巧妙な罠」
    └「もうこのへんでいい」という成長停止思考に陥っていないか?
    └自部門の権益に執着させる「部分最適病」にかかっていないか?
    └自分が全部やっていると思い込む「勘違い」をしていないか?
    └「不相応に高額」な取締役報酬を受け取っていないか?

    トップと取締役の人間関係学
    └己の「分」を知る取締役が大切にされる
    └トップが無理を言える取締役になれ
    └意見が通るタイミングと空気を読め

    できる取締役の共通要素
    └人前で話すことに長けている
    └数字が頭に入っている
    └情報収集の独自ルートを持っている

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