マンガは動く

著者 :
  • 泉書房
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本棚登録 : 14
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862870193

感想・レビュー・書評

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  • 多分に衒学的という印象…というか、要するにものすごく難しい。なにもそんな難しい書き方しなくても…という気持になってくる。それとも、そう思ってしまうのは、マンガに対して僕は「簡単なもの」「簡単に説明できるもの」という印象を持っているからなのだろうか。

    ただ第三章の西岡兄妹の分析(とはいっても僕はこの漫画家…というかユニットのことを知らなかったのだけど)のところで、はっとする文章があった。本筋とは関係ないのだが(というかこの本は本筋がきわめてわかりにくくて、脱線と作品の内容紹介を「文章で」試みる部分がすごく多いのだが)、次のような文章である。

    「ベンヤミンは断片に注目した。そのベンヤミンにはもともと想像力に連続性が欠けているところがある。詩的な跳躍を駆使しつづけ、それによって未来予見力が保証されている。だから60年代末期の評価定着以降、哲学にたえずその思考法が導入されることになった。それはヘーゲル型の弁証法に疑念がつきまといはじめる時期とクロスしていた」(p81)

    ベンヤミンを読まなきゃやばそうだ、という気になる文章でした。

  • 阿部先生の授業とってるので先生から直接買った! サイン入れてくれた! 宛名入り! ラッキー!

    浅野いにおの『虹ヶ原ホログラフ』の解説が載っていてすごく助かった。わたしだけじゃとても理解できなかった…

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著者プロフィール

北海道大学大学院文学研究科准教授。東京都生まれ。
慶應義塾大学法学部卒業。1990年キネマ旬報社入社。
1994年退社後、映画評論家や大学講師として活動。
主な著書に『北野武vsビートたけし』(筑摩書房, 1994)
『AV原論』(関西学院大学出版会, 1998)『日本映画が存在する』
(青土社, 2000)『68年の女を探して 私説・日本映画の60年代』
(論創社, 2004)『少女機械考』(彩流社, 2005)
『成瀬巳喜男 映画の女性性』(河出書房新社, 2005)
『日本映画の21世紀がはじまる 2001-2005スーパーレビュー』
(キネマ旬報社, 2005)等がある。

「2012年 『日本映画オルタナティヴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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