- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863102316
感想・レビュー・書評
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ゲノム編集と遺伝子組み換えと自然変異の違いが分かりやすく勉強になった。
日頃食べている食物も無害なわけではないし、遺伝子組み換え食品が有害なわけでもない。
我々は偏ったバイアスや誤った情報のせいで、素晴らしい革命や新技術を止めてはいないだろうか?
古くから柔軟に新しい食品に対峙してきた日本人。
食を支える新技術についても思い込みを排して、冷静に把握しエビデンスを理解し総合的に判断していく社会でありたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゲノム編集食品は、遺伝子組み換え食品とは
異なります。
ゲノム編集食品とは、ゲノムのDNAの特定部
分を切り取って、そこにある遺伝子を変異さ
せることです。これは昔から行われている「
交配」と何も変わりません。
もともと、その食物が持っている遺伝子を活
用するだけなのです。
一方で遺伝子組み換え食品は、外から新たに
遺伝子を追加する技術です。
全く新しい別の遺伝子を導入できるからこそ
「雑草を枯らす除草剤に強い」「害虫を殺す
タンパク質を作り出す」というような自然で
は有りえない能力を持った植物を作り出すこ
とが出来てしまいます。
従来の「交配」では時間がかかり過ぎて、来
るべき人口増加による食糧危機に対応するこ
とは難しいと警鐘を鳴らします。
特に日本は「昔ながらが一番」と、食に関し
ては非常に保守的な考えが大勢を占めていま
す。
今ここで、ゲノム編集食品に対して誤った知
識によってそれを拒絶してしまったら、将来
はとんでもないことになります。
それを回避するべく正しい知識を与えようと
導く一冊です。 -
テーマ:遺伝子
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ゲノム編集は動植物の新しい品種改良の方法として広まってきています。本書ではゲノム編集を利用することで作られた食品について解説されています。