- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863102323
作品紹介・あらすじ
世界史で大国として役割を果たした英仏独。
三国に絞り、歴史を並行して見ていくことで、
時系列での表層的な理解だけにとどまらず、
歴史の本質がつかみやすくなる。
現代のような「国民」「国家」概念がなかった時代に、
言語の違いを意識した現在の英仏独の原型ような枠組みが誕生。
中世は宗教改革と宗教戦争で世俗権力と宗教が切り離され、
主権国家が出現。
近世はフランス革命とナポレオンによって形成された国民国家により、
三国で新たな対立が勃発。
その後、近現代では、第一次世界大戦、第二次世界大戦、東西冷戦を経て
現在の英EU離脱・コロナ禍に至るまでとなった。
本書では、対立・牽制・協調をキーワードに、
英仏独三国の歴史をタテの時系列だけで見るのではなく、
歴史的現実に三国がどのように対応してきたのかという
ヨコの視線で眺めて理解を深めていくという、
全世界がポストコロナで新時代に生きる日本人のための
新視点の世界史教養本。
感想・レビュー・書評
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欧州500年史とありますが半分は近代から現代史でした。
三国の複雑な関係を1冊の本でまとめるのは大変だとは思いますが出来事があまり深く書かれていないのでやや物足りなく感じるところと分かりにくいところがあると感じました。
せめて王家同士の姻戚関係が分かる系図とかがあれば読みやすかったかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3国の関係から歴史を見るコンセプトは人目を引くけれど、作りは不親切。たくさんの人名が出て、親戚関係も絡み合うのに図表が少なくて理解できない。前提となる知識がないと読めないが、そんな知識のある人には物足りないだろう。
文章もこなれていない感じがする。「ジョージ3世は生粋のイギリス人になります」。この、なりますはどういう意味なのか。それを解明するためにジョージ3世をググるなら、この本は要らないのではないか。