- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863113299
作品紹介・あらすじ
手芸店・八戸クラフトに勤めて10年の紬(つむぎ)は、毎日の小さなモヤモヤにつぶされそうになっていた。
リスペクトのない職場、ご都合主義の彼氏、微妙な親子関係…
気にし始めたらキリがないから、すべてに慣れてしまうのがラクだ。すべてにフタをしながら生きていけばいいのだ。
でも、羊毛フェルト用作業机に残されたタバコの焦げ跡を目にしたとき…
このままでいいのか?30歳・紬の「自分を取り戻す」物語。
感想・レビュー・書評
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途中までイライラしながら読んだ。
ダメな彼氏、一発殴ってやりたくなった。いろいろと問題はあるけど、暴力振るわなかっただけまだマシかも。と心を沈めておこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
比喩的なタイトルかと思いきや、まさに「羊毛フェルトの比重」の話だった。私も毛糸で、犬ぽんぽんを作るのが趣味。主人公のフェルトをつついていると、無心になれる気持ちには、共感した
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羊毛フェルトの作品、ちょっと作ってみたい。
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なんかこう憂鬱な気持ちとか鬱憤とかすごい共感できた。
うまくいかないことが多い、中途半端な30代。
羊毛フェルトっていう趣味のおかげで人生変わっていく姿に元気もらった。
ほっこり。他の本も読んでみたい。 -
手芸店で働き、羊毛フェルトでぬいぐるみを作ることが趣味の紬。モラハラな恋人、職場のイヤな上司、ステレオタイプの母親に挟まれ、我慢してしまいがちである。そんな紬が羊毛フェルトや人との関わりの中で少しずつ変わっていく。
自分にとっての幸せ、好きなこと、好きな人。自分と対話して決めていく。
常連であるカフェの「アフォガード」の食べ物が美味しそうで美味しそうで。行ってみたくなった。 -
まだ読んでいる途中だけど、どうにも我慢ならん。
主人公にイライラする。
親が親だから我慢して飲み込んでしまう、のは分かるけれど
改めて言葉にされるとものすごいムカムカしてくる。
私も主人公側の人間だから尚更苛立つ。
販売が始まったところをもっと詳しく知りたかったし
30年も母親は母親なのに、弟の一言でそんなに急に考えを変えられるとは思えないし
社員の人や慎也ともっとバトルがあるかと思いきやあっさりしたものだし
盛り上がりがいまいち欠ける。
主人公だってそんな急に変えられないでしょ、と思うけど感情移入しすぎなんだろうか。
好きなことがあって、それを黙々とやり続けていると急激な変化にも耐えられるのかなあ。
なんだかしっくりこないお話でした。
前半がとてつもなく見に覚えがある風景だったから、後半の展開に納得がいかない。
バリバリハッピーエンド、ていうわけでもないしね。 -
紬が頑固なんだか我慢強いのか最低な状況をずっーと変えようとしないので、なんでだよとイライラしてくる。ずっと好きでい続けてる羊毛フェルトを作り続けた結果、何が自分にとって大切なのかにやっと気付いて変化していくので、これからどんどん自由になっていけると良いなと思います。
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はじめは地味めな主人公のお話だなぁと思ったし、仕事や家族との関係や恋愛関係もなんだかうまくあってない。。
でもある出来事をきっかけに話しが進んでいき、周りの色んな人たちに影響を受けながら、段々と変わっていく主人公を追いかけていくとペースをめくるのが止まらなくなってきました。
うまくいかないところはいくつか共感できる部分があったり、変化していく主人公の様子を読みながら元気をもらえたり。初めての作家さんでしたが、作品に出会えてよかったです。
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どんな人にも
自分の中に聖域があって、
そこを土足で荒らされると腹が立つ。
主人公の周りにはイライラさせられる人物が
何人もいるけれど、
その人達のおかげで
自分がどう生きるべきかに気づけた。
そこが良かった。