新版 よくわかる！艦艇の基礎知識

著者 : 菊池雅之

• イカロス出版 (2008年12月16日発売)

作品紹介・あらすじ

イージス艦から原子力空母まで、艦艇の最新事情を徹底紹介。

感想・レビュー・書評

[黄昏さんの感想 · 2012年7月15日]

題名のとおり、艦艇（=軍隊が使用する主に戦闘用の船）に関して学んでいくための本当に第1歩的な基本的事項の紹介。

技術的な話はほとんどなく、船そのもについては、艦種、艦の構造、武器の種類及びイージス艦の概要だけで、残りは在日米海軍、海上自衛隊の概要、艦内生活、艦艇が見られるイベントの紹介であり、艦艇マニアになるための初歩中の初歩の知識を伝授するの目的の本と考えるべきだろう。

非常にコンパクトであっさりとしている点をよいと思う人と悪いと思う人もいるだろうが、本当の初心者にはこれくらいの方がよいと思う。

ただ、以下のように明らかな誤りも見受けられたので、船の諸元については、海自や自衛隊系の機関誌が出している公式の書籍や、世界の艦船等を参照した方がよいと思われる。

・P191
　たかなみ型にFCS-3搭載となっているが、正しくはFCS-2-31
・P203
　ひらしま型の基準排水量は1000tではなく570t

著者プロフィール

軍事フォトジャーナリスト。1975年、東京生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリー。世界各国を飛び回りながら、軍事情勢の取材活動を行う。また危機管理をテーマに警察や海保、消防を取材。TVアニメ「東京マグニチュード8.0」や映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、漫画版「亡国のイージス」などの軍事監修や資料提供も。著書 『陸自男子』(COSMIC MOOK)、『ビジュアルで分かる自衛隊用語辞典』(双葉社)など多数。

「2018年 『知っているようで、知らなかった　自衛隊の今がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」