あやしい天守閣 (イカロス・ムック)

著者 : かみゆ歴史編集部

• イカロス出版 (2011年9月28日発売)

感想・レビュー・書評

[のりさんの感想 · 2011年12月26日]

日本全国のあやしい天守閣を扱った本。
お城ブームなのか、お城を扱った書籍は沢山あり
ますが、本書の特徴はあやしい天守閣に注目した
事でしょう。

各地に存在するお城の天守には
　地域振興のための模擬天守
　観光目的の復興天守
　外観のみを復元したコンクリート製の天守
　正確に再建された木造天守
　現存する天守
などがあります。

大阪城は、徳川の石垣に豊臣の天守が載っている
復興天守です。名古屋城は、外観を復元した天守
ですね。掛川城や白石城など、木造で正確に復元
した天守も増えています。
それにしても、模擬天守の多さにビックリしてし
まいます。地域のお城に実在しない天守を作って
しまうとは、日本人はお城好きなようです。

私的には、模擬天守は取り壊して、史料に基づき
木造で天守を復元すべきだと思います。
お金を使うなら、後世に優良な資産を残すべきだ
と思います。本書は、意外と知らないあやしい天
守閣を教えてくれて面白かったです。編者の目の
付けどころが良かったです。

著者プロフィール

かみゆ歴史編集部（かみゆれきしへんしゅうぶ）
「歴史はエンターテイメント」をモットーに、雑誌・ウェブから専門書までの編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。扱うジャンルは日本史、三国志、世界史、近現代史、宗教・神話、アートなど幅広い。主な編集制作物に『イラストでサクッと理解 流れが見えてくる日本史図鑑』『イラストでサクッと理解 流れが見えてくる日本史図鑑』（ナツメ社）、『ゼロからわかる英雄伝説 古代中国編』（イースト・プレス）など。

「2023年 『イラストでサクッと理解　流れが見えてくる三国志図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」