金なし、コネなし、ベトナム暮らし!改訂版

著者 :
  • イカロス出版
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本棚登録 : 15
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863207776

作品紹介・あらすじ

予算も現地のコネも知識も不要!住む、食べる、働く、遊ぶ、交わる…etc.これ一冊ですべてOK!

感想・レビュー・書評

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  •  註が多く、著者の真剣さが伝わる良い書物。ホーチミンは共産主義者ではなく民族独立主義者であること(民族独立のために共産主義が最短の思想だったわけであって、独立を最優先するために、イデオロギーを使用していた)や、「主義も主張もゴムのように伸び縮みする」というキーワードをベトナムを理解するものとして取り上げているのが良い。賄賂でもなんでもいいが、双方が納得し、まるくおさまるなら、なにもことを荒立てる必要はない、という、ルール絶対主義とは異なる文化をわかりやすく書いてくれている。あと、絶対にミスを認めない主義であること、日本で通用する人心掌握術はベトナムではほぼ通用しないこと、何事も秘密裏にこっそり行うことの大事さ、何事も他人まかせで責任を取りたがらない人間性があることなど、ベトナム人について容赦なく書かれていて、ベトナム素敵本の側に常に置いておきたくなる良い本だ。ベトナムコーヒーが、4割ほどのコーヒーに6割の雑穀を混ぜた代用コーヒーであり、色や香りはつけたものであり、マーガリンを入れたりもしていて、本物のコーヒーとはほど遠い。美味しいコーヒー豆はベトナムでもすべて輸入品だという。(わたしはそれでもベトナムコーヒー大好きなのだが)
     著者の取材力とベトナムへの愛があるからこそ書けること満載の本だと思うし、ベトナムで暮らしたいと安易に考える人の心を折るに十分な内容だ。

  • 2016年ごろ購入。再度ベトナムに行くことが決まり、20109/5再読。
    若干情報が古いが(例:今外国人にとってはタクシーよりもGRABがメイン)、ベトナムがそれだけ発展している、という風にも捉えられる。
    文化的側面については今でもOK。
    類似ブログが沢山ある中、一冊の本にシンプルにまとめてくれているので非常にわかりやすい。ベトナム転勤や駐在が決まった方は、一度は目を通しておくことをおすすめします。

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