フェルメール 隠された次元 (翼の王国books)

著者 :
  • 木楽舎
4.00
  • (1)
  • (10)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863241374

作品紹介・あらすじ

≪稽古の中断≫の中に描かれていた“音色”とは?
≪聖女プラクセデス≫の真贋論争に決着をつける指紋とは?

汲めどもつきぬ
フェルメール世界の謎へ!

福岡ハカセによるベストセラー「美術ミステリー」シリーズ第2弾

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • フェルメールオタク
    ハッヶ───(`・ω『+』───ン

    フェルメールに魅せられて、フェルメールに恋をしたσ(・ω・`)

    関連書籍として通算5冊目を読了。

    著者である福岡さんは愛好家を超越したオタクです(笑)
    リ・クリエイト・フェルメール、約350年前にフェルメールが描いたであろう色とコントラスト、細部の表現、光の意図を解釈し直し、現在のテクノロジーを使い全37作品を作っちゃうんですから^^;

    それはそれで見てみたい(> <)


    本書はシリーズ第2弾のようで、「フェルメール光の王国」という作品があることを知りました^^;

    早速図書館本で検索したら...
    あった!!

    そのまま予約しようとポチッと...
    ガーン( ̄□ ̄Ⅲ)

    予約冊数上限..._| ̄|○

    週末に返却本を持って図書館に行くので、それまでのガマンです(>︿<。)

    続けてフェルメール関連書籍を手にしてきたので、すこ~し、ほんの少しだけですが、知識が深まってきました(*^^)v

    そしたらやっぱり本物を見たくなります^^;

    調べてみたけど、国内に唯一国立西洋美術館にあるフェルメール作品(聖プラクセディス)は現在展示されていないみたいだし、近々日本にフェルメール作品が来るという情報も...ない(TT)

    せめて関連書籍を手にして自分なりにフェルメールの知識を足していこっと(๑•̀ㅂ•́)و✧

    あっ!!
    読み終えたのは5作品、表紙に使われたフェルメール作品も5作品!

    フェルメール作品に会いに現地になんて余裕もないので、どこまで本棚に飾れるか。
    いっちょ頑張ってみますか\(*⌒0⌒)♪
    5/37



    <あらすじ>
    生物学者でありフェルメール愛好家でもある福岡伸一氏によるベストセラー「美術ミステリー」シリーズ第2弾です。 この本は、フェルメールの絵画に隠された謎や真実を科学的視点から解き明かす試みを描いています。

    主なポイントは以下です:

    稽古の中断: フェルメールの絵画「稽古の中断」に描かれていた「音色」の意味を解明します。この音符は、実際の楽譜どおりに写し取られているのではないかという仮説を立て、フェルメールの音楽を聴くことができるのではないかと考えます。

    聖女プラクセデス: 絵画「聖女プラクセデス」の真贋論争に決着をつけるため、指紋の解析を行います。この絵のモデルがフェルメールの長女であるという仮説もあります。

    リ・クリエイト: 最新のデジタル印刷技術を用いて、フェルメールの絵画を再創造するプロジェクト「リ・クリエイト」を立ち上げ、その美しさを再現します。

    福岡伸一氏の独自の視点と科学的アプローチにより、フェルメールの世界に迫り、新たな発見をもたらす興味深い作品となっています。

    福岡ハカセによるベストセラー「美術ミステリー」シリーズ第2弾
    ≪稽古の中断≫の中に描かれていた“音色"とは?
    ≪聖女プラクセデス≫の真贋論争に決着をつける指紋とは?

    汲めどもつきぬフェルメール世界の謎へ!

    著者について

    福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
    生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

    • アールグレイさん
      ヒボさん(^_^)/~こんにちは
      フェルメール!
      私も好きです。本は図書館にあります!
      光の王国、今、予約なしの状態。真似をするようで、ごめ...
      ヒボさん(^_^)/~こんにちは
      フェルメール!
      私も好きです。本は図書館にあります!
      光の王国、今、予約なしの状態。真似をするようで、ごめんなさいm(._.)m

      来月に借りようと思います。
      2024/04/26
    • ヒボさん
      アールグレイさん、こんにちは♪
      情報ありがとうございます。
      フェルメールにドハマリ中です^^;
      週末に返却本を持って図書館に行くので、空いて...
      アールグレイさん、こんにちは♪
      情報ありがとうございます。
      フェルメールにドハマリ中です^^;
      週末に返却本を持って図書館に行くので、空いてたら借りて帰る予定です。
      2024/04/26
  • 本書は、木楽舎という聞きなれない出版社から発行されている。ネットで調べてみると、同社は例えば、SDGsマガジン「ソトコト」を発行したりしている。書籍のレーベルとして「翼の王国books」を発行しており、本書「フェルメール 隠された次元」はそのレーベルで発行されているものである。
    福岡伸一による、翼の王国booksでのフェルメール本は本書が2冊目である。前書は「フェルメール 光の王国」という題名で書かれたもので、全日空の機内誌である「翼の王国」に掲載されていたものを書籍化したものであった。本書にも書かれているが、福岡伸一は、フェルメールを「偏愛」している。前書の「光の王国」は、福岡伸一が「フェルメールの作品が所蔵されている美術館に赴いてフェルメールの作品を鑑賞する」というコンセプトに基づいて書かれたものだ。フェルメールの作品は37作品が確認されており、福岡伸一は、「光の王国」の中で34作品を鑑賞している。「翼の王国」を編集している全日空は航空会社なので、その機内誌は、「飛行機に乗って旅をしたくなる」という内容の記事が望まれる。「光の王国」に書かれた、福岡伸一の「フェルメール鑑賞の旅」は、まさにそのような、世界中旅をしたくなるというようなものであった。

    本書「隠された次元」は、前作の続く、フェルメール本である。内容は大きく2つに分かれる。ひとつは、前書と同じく、「翼の王国」に掲載された、フェルメールを鑑賞する旅に関するエッセイ。もう一つは、フェルメールのマニアとしての福岡伸一のマニアックな論文風のエッセイ。そこでは、フェルメールの絵の中に描かれている楽譜を再現するプロジェクトや、フェルメールの絵を最新のデジタル技術を使って、リメイクするプロジェクト等が題材となっている。こちらの論文風エッセイの方は書き下ろしである。
    私自身は、正直に言って、前作の方が面白かった。前書は、前書で福岡伸一の旅はいったん完結しており、本書は同じくフェルメールをテーマにしているけれども、全く別の内容の本であると考えた方が良い。
    福岡伸一のマニアぶりや、上記のプロジェクトの内容は面白いものであるが、私自身の好みでは、前書の方に軍配があがる。

  • <読了> #フェルメール隠された次元 #福岡伸一
    生物学者の福岡先生のフェルメール愛が溢れる本でした。
    全37作品のリ・クリエイト作品(写真)は嬉しい。
    解説を読みながら、この光がどうたらと、絵を見て
    「なるほど、なるほど」と関心しました
    フェルメールファン必見
    http://muto.doorblog.jp/

  • 「フェルメール 隠された次元」
    福岡ハカセによるベストセラー「美術ミステリ」シリーズ第2弾。


    生物学者である福岡伸一による美術もの。なぜ生物学者が美術を?と思っていたら、先生はフェルメールオタクらしく、フェルメール全作品を展示するフェルメールセンター銀座の監修、館長を務めたほどの人だった。とは言え、エッセイで愛を語るならまだしも、結構しっかりした内容の美術本を出すのは何故?と言う謎が完全に瓦解する訳ではない。一体何を書くのだろうか?と興味もそそられる。


    結論としてはフェルメール?なんのこっちゃ!?な人でもOKな内容になっている。生物学を専攻していた人はより楽しいはずだ。


    これは第1章「フェノールへの私の偏愛」が効いている。福岡先生が何故フェルメールオタクになったのか?がメイントピックなのだが、福岡先生の本業である生物学者までの道のりと共にDNAに対する指摘(愚痴)、マップラバーvsマップヘイター、レーウェンフック、魅惑の細胞(ボルボックス等)と面白い。ここが一押しかもしれない。ここまではフェルメールは出てこない。


    そして漸くフェルメールが出てきたと思ったら、ポスドク時代の厳しい日々に彩りを添えたマンハッタンの散歩がフェルメールと出会ったきっかけだって!なんとシャレオツな。フェルメールの作品数が37点→37は素数→73にしても素数でこりゃ凄い→ヒトの細胞は37兆と話を展開する辺りもおしゃれに見えてくる。


    驚きなのはレーウェンフックとフェルメールは知り合いだったということ。脈絡はちゃんとあった上でレーウェンフックは登場していたのだ。二人の架空の手紙のやりとりも含めて、よく練られている。


    また「読みやすさ」「文章の上手さ」は大きなストロングポイント。学者の作品は堅い表現が多く読み難い。主張次第では途中で読書放棄もある。しかし、本書にはそんなところは無い。学者の中では数少ない物書きの文章だ。


    さて読み終わっても時遅し。フェルメール展東京はもう終わってしまったのだから。しかし、大阪では開催中である。近くの読者は足を運びたくなる可能性は大だ。目指せ!NYにフェルメール愛が載った福岡伸一のようなフェルメールオタク!

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福岡伸一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×