イタリア都市の空間人類学

著者 :
  • 弦書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863291188

作品紹介・あらすじ

都市は、モノとしての形態や構造、目に見える景観だけで捉えられるものではなく、人々の営み、地形や場所の意味、記憶、信仰や自然観などと深く関係している。それら「空間人類学」をキーワードに、イタリア都市空間に潜むメッセージを感じとり、その根源に迫る。
イタリア都市史、建築史の第一人者による、イタリア都市論の集大成。世界屈指の都市空間を明快に読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 歴史的街並みの保存や、居住する人の居心地の良さに置く街づくりにいち早く舵を切ったイギリス。そのようなまちづくりとに比較すると、日本の近代化は、そこに住む人の感覚をあまりにも置き去りにしてしまったのではないかと思わされる…。
    筆者曰く、日本は住宅の間取りや構造に対する研究は進んでいるのに対し、都市空間に対しては弱いのだそう。
    狭い道に車が通り人が歩きにくい。落ち着ける公共スペースの少なさ…プライベートの確保された住宅…各国の住宅から都市空間から学べることはたくさんあるなと思う。
    居心地の良い街、住居とは(繰り返し記載があり印象に残っていたもの)
    -歩行者空間のある、ヒューマンスケールで設計された街
    -中庭にプライベートな空間

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著者プロフィール

陣内秀信(Hidenobu Jinnai)1947年福岡県生まれ。東京大学大学院工学係研究科博士課程修了。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学、ユネスコのローマ・センターで研修。専門はイタリア建築史・都市史。現在、法政大学特任教授。著書に『イタリア海洋都市の精神』(講談社)、『ヴェネツィア―都市のコンテクストを読む』(鹿島出版会)、『都市のルネサンス〈増補新装判〉』(古小烏舎)ほか多数。主な受賞にサントリー学芸賞、地中海学会賞、イタリア共和国功労勲章(ウッフィチャーレ章)、ローマ大学名誉学士号、アマルフィ名誉市民、ANCSAアルガン賞ほか。

「2022年 『トスカーナ・オルチャ渓谷のテリトーリオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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