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- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863322073
感想・レビュー・書評
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外国のペーパーバッグのようなざらざらの安い紙でできていて、中を開くとこれまた安っぽいイラストと意味不明の短文集。
たいしたことが書かれているわけではないのに、なんか気になる。
買わずにいられない。
そして読み始めて、やっぱりその中身のなさにのけぞりそうになる。
飛ぶサンマ
さっきからサンマが飛んでいる。
頭のまわりをぐるぐる回って飛んでいる。
遠くの方で富士山が見えている。
突然富士山が噴火した。
おどろいたサンマが口の中に入った。
生臭かった。
とこの調子。楽しくもなく、ためにもならず。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴールデン・ウィーク期間中の中休みに手に取った本。作中のイラストは、多田玲子が担当。装丁は池田進吾。柴田元幸さん関連の出版物を調べていて、『ヴィレッジブックス』社のHPの宣伝文句に惹かれて読んではみたものの、ちょっと期待外れ。不条理でナンセンスなショートストーリーが次から次へと繰り出され、それぞれに「へたうまな」イラストがくっついているのだが、クスリとも笑えない。これはきっと読み手である私のセンスが、この作家やイラストレーター(多田玲子)のセンスと合わないか、かれらとの否応ないジェネレーション・ギャップが存在するせいだろう。