ただいま おかえりなさい

著者 :
  • ヴィレッジブックス
3.66
  • (10)
  • (8)
  • (8)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 105
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863322073

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 外国のペーパーバッグのようなざらざらの安い紙でできていて、中を開くとこれまた安っぽいイラストと意味不明の短文集。
    たいしたことが書かれているわけではないのに、なんか気になる。
    買わずにいられない。
    そして読み始めて、やっぱりその中身のなさにのけぞりそうになる。

    飛ぶサンマ

    さっきからサンマが飛んでいる。
    頭のまわりをぐるぐる回って飛んでいる。
    遠くの方で富士山が見えている。
    突然富士山が噴火した。
    おどろいたサンマが口の中に入った。
    生臭かった。

    とこの調子。楽しくもなく、ためにもならず。

  • ゴールデン・ウィーク期間中の中休みに手に取った本。作中のイラストは、多田玲子が担当。装丁は池田進吾。柴田元幸さん関連の出版物を調べていて、『ヴィレッジブックス』社のHPの宣伝文句に惹かれて読んではみたものの、ちょっと期待外れ。不条理でナンセンスなショートストーリーが次から次へと繰り出され、それぞれに「へたうまな」イラストがくっついているのだが、クスリとも笑えない。これはきっと読み手である私のセンスが、この作家やイラストレーター(多田玲子)のセンスと合わないか、かれらとの否応ないジェネレーション・ギャップが存在するせいだろう。

著者プロフィール

1971年東京都生まれ。劇作家・小説家。97年「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げ。2009年小説『まずいスープ』で第141回芥川龍之介賞候補、14年『すっぽん心中』で第40回川端康成文学賞受賞、16年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で第38回野間文芸新人賞受賞。

「2022年 『沓が行く。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戌井昭人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×