療育って何? 親子に笑顔を届けて

  • クリエイツかもがわ
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863422445

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  • もう一度読みたい。
    保護者視点、職員視点(保育士、理学療法士、作業療法士から見た視点)での療育を知ることができる。ほかにも、3歳までの支援がいかに大事なのか、自治体の取り組みなどを知ることができる。


    【以下本書からの引用】
    ・第一に、障害の診断がつく前のゼロ歳の時期から「育てにくさ」をもつ親子を支えることの大切さ、そのためにも保健師、子育てセンター、保育園などの地域機関との連携を重視しシステム化を図ること。第二に、ゼロ歳児からの支援は「よくあそび、たっぷり食べ、ぐっすり眠る」という当たり前の暮らしを親子に保障する発達支援の取り組みであること。第三に、保護者が孤立せずに子育ての喜びを感じられるような家族支援を実践すること、です。

    ・妊娠期から始まる子育て世代の支援の中核は、乳幼児健診での子育て不安や困難の把握と、それを踏まえた保健師によるていねいな家庭訪問と、親子に合わせた多様な「親子教室」の実施だと考えています。

    ・子どもたちの笑顔や発達のためには、ゆたかなあそびや生活が大切。ーただの訓練になっていないか?逆に、ただの遊びになっていないか?という視点は常に必要。
    ・子どもにとっての目的は、家族や周りの人と共に、楽しく豊かに主体的にあそび、生活すること。

    ・子どもたちは、成長するにつれて学校・地域・社会において、より大きな「集団」の中で生活していくことになる。だからこそ専門職も、「集団」で過ごす子どもの様子を見て、何が問題となって行動しているのか、問題を踏まえてどういった支援を行っていくべきか、職員と情報を共有して療育を行うことが必要。

    ・わかくさ学園では、子どもが安心できる環境の中で、安心して人とかかわって、自分のもてる力を存分に発揮し、自分らしさを出して様々な事柄に主体的にかかわり、人として豊かに成長してほしいという願いを持って療育を行っています。子どもが主体性をもって豊かに育つには、活動への意欲をもつことが大切であり、それには「楽しい」「もっとやってみたい」と思う活動があり、それらの活動が共に響き合える人と人との関係の中で保障されることが重要だと考えます。ー友達や先生などの共感できる集団葉、子どもの成長、発達に不可欠なものとして考えています。(p.50)

    ・発達とは意味を感じたことに主体的に取り組む中で、自分らしさを自ら豊かに輝かせていくこと、そして「先生好き、お友達好き」というストーリーを自らの中に編集し、さらに世界を広げていく過程なのです。 (p.66)

  • 療育に通う前と通った後でどのように変わったのかがたくさん紹介してあった。

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著者プロフィール

1950年新潟生まれ。東京外国語大学英米文学科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修士課程修了。訳書、残雪『蒼老たる浮雲』『カッコウが鳴くあの一瞬』他。2015年没。

「2020年 『突囲表演』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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