- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863851269
作品紹介・あらすじ
しなやかな抒情
世界の片隅で様々な工夫をこらしながら
新たな挑戦を続けていくことだろう。
東 直子
自選短歌五首
3階の窓から空に向け飛ばす輪ゴム 神さま僕はここだよ
群れるときわたしは消える図書館の深くに史書の眠るみたいに
春の日に手を振っている向かい合うことは誰かに背を向けること
ストライク投げても受け止めないくせにミットかまえて「恋」なんて言う
いおうええあえいああいと舌の無い口に背中を押されて帰路は
感想・レビュー・書評
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TwitterやInstagramで、写真がとっても素敵だ。ちょっと甘すぎるけどかわいいがつまった写真撮るんだなーと思ってた 田中ましろさん。。
まさか、男性だったとは…
衝撃でした。
そしてこれは、田中ましろさんらしい、QRコードつきの、新しい歌集だった。
いやぁ、ほんとに女性と思ってた。。 -
だんだん歌集を読むことじたいがつらくなってきた。☆を何個つければいいのかわからない。
君のこともう考えちゃいけないと一日ずっと考えていた
君水金地火木土天冥海僕くらい離れて廻る教室
恋人になれないならば孫がいい死ぬまでちゃんと愛してほしい
アイデアがおもしろい。もう考えちゃいけない→もう考えない、ではなく、考えまくってる。君と僕の間に並べる宇宙。恋人になれないなら→いっそ忘れる、ではなく、孫になるから死ぬまで愛してほしい。チャーミングだ。
歌集として読むには、もう少し文学的な闇がほしいかも。 -
とってもよかったです。