- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863895546
作品紹介・あらすじ
舞台は東欧のどこかにある小さな国。ここでは時折、スターリクという氷の妖精たちが棲む異世界への道が開かれる。
ミリエムは16歳、金貸し業を営むユダヤ人の娘。気弱な父親に代わって、ミリエムが村の家々を回って借金を取り立てると、少しずつ金が貯まるようになってきた。「魔法のように金を生み出す娘」という評判が広がる。そんなミリエムの前に、ある日、スターリクの国王が訪ねてきて「この銀を金に変えろ、そしたら王妃にしてやる」と、無理難題を押し付けてきた。
ワンダは貧しい一家の娘。母を亡くし、大酒飲みの父親と、二人の弟とともに暮らしていた。借金の返済ができなので、ミリエムの家で働きながら、少しずつ金を貯めていた。ある日、姉弟は酔っ払った父の暴力を避けようとして、謝って殺してしまう。そして、姉弟たちの逃亡生活が始まった。
イリーナは成り上がり公爵の令嬢。器量よしではないが、稀少なスターリク銀の装身具を身につけると、不思議な美しさを放つ。そして美しい皇帝のもとに嫁ぐことになった。しかし、皇帝には魔物が取り憑いていたのだ。
苦境に立つ3人が、手を結び、知恵を絞り、スターリクや魔物と闘っていく。それぞれの物語が、まるで糸を紡ぐように、大きな一つの物語に絡み合っていく、壮大なファンタジー。
感想・レビュー・書評
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読みすすめればすすめるほど面白い。
ただ私は数字に強くないので貸し借りのことにはまったく理解できず笑
それでもファンタジーが好きなので読めました。
次巻も期待。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
”ヒロインが金貸しの娘”って、ざ、斬新だな……
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一瞬で引き込まれてしまった。
金貸なのにお金を回収できない父親のためにミリエムが回収し始める。
子供を政治利用する父に、皇帝嫁がされるイリーナ。
暴力的な父親の元に暮らすワンダ。
三人三様の生活を、章が変わるたびにそれぞれが主体となり話が進んでいく。
ワンダのお父さんは典型的なひどいお父さんすぎて、ワンダにかなり肩入れしてしまった。。
この上巻は下巻への布石で、ここから一気に盛り上がる展開になる。
表紙の絵もすごく美しく、上下巻で絵あわせができるところも素敵。 -
文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい ◯
その他
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2021.06.07
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4月13日読了。図書館。