ベニシアと正、人生の秋に

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863900547

感想・レビュー・書評

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  • 「ベニシアと正、人生の秋に」 到達した胸中、誰かの支えに|好書好日
    https://book.asahi.com/article/13996474

    【編集者のおすすめ】『ベニシアと正、人生の秋に』 信頼と愛に満ちた家族史 - 産経ニュース
    https://www.sankei.com/article/20200104-33FLJ2QETNMPDHEU5EXUMNMKYQ/

    チルチンびと広場 – 暮らしと住まいに関する情報サイト
    https://www.chilchinbito-hiroba.jp/

    書籍 | 風土社
    https://www.fudosha.com/publication/book/2019/09/20/

  • TVでときどき見て憧れていました。
    とても同じことはできないけど
    いろいろ参考にはしていました。

    べニシアさんが育ててきた庭
    写真家の正さんによる写真
    さすが素晴らしい本になりました。

    でも思いがけない結末。

    〈手をかける時間が減ると庭の植物は自然淘汰されていく。
    ここの環境に適した植物は元気だが、そうでないものはいつの間にか消えていく。
    冬はスイセン、春はスミレ、ミヤコワスレ、夏はシャガ、ユキノシタ、ドクダミ、シュウカイドウ、秋にはシュウメイギクが毎年勝手に花を咲かせる。
    それらはここの土に合った多年生宿根草たちだ。
    日本原産のツクシイバラと中国産のモッコウバラ、ナニワイバラも毎年たくさんの花を咲かせる。
    冬の刈込みぐらいしかせず、あとは放置しているだけなのに…。
    育てるのが難しい他の園芸種のバラたちは、いつのまにか消えてしまった。〉

    これからは正さんとべニシアさんが育んて来た「愛」が
    京都大原でちがった花を咲かせていくのでしょう。

  • NHKの「猫のしっぽ カエルの手」ファンだ。あの番組は観ていて、癒されたり、ホッとしたりする。大原の田舎風景、ベニシアさんの、和洋折衷がいい感じのご自宅、ハーブを利用した手作りの料理や、日用品。観ていてうっとりな生活を擬似体験できる。 
    ネットでベニシアさんのことを検索すると、そのホッコリ感をよい意味で裏切ってくれる、波乱に満ちた人生。ますます好きになった。
    ベニシアさんが、脳神経が原因の視力の低下を患っていることを知り、とても胸が痛かった。どんな思いでいるんだろう?これから、あの暮らしはどうなるんだろう?気になった。ご主人の正さんが綴る内容にもとても興味があった。
    視力が低下してからの日常については、内容は少しだったものの、ご主人がベニシアさんを支えていることを知り、ホッとする。テレビ放送では、ホッコリとした一面しか見れないけど、やはり同じ人間で、自分のまわりによくある問題や悩みなども垣間見え、親しみを感じた。
    ベニシアさんは、髪を染めることもできず、お痩せになり、年齢を感じさせる見た目になったけれど、そのままの姿を見せている。現実を受け止めるのは辛いけど、立ち止まっていては時間がもったいない。自分とも重ね合わせて、静かにエールを送りたいなと思う。

  • イギリス貴族の家に生まれながら、貴族の生活に疑問を持ち、インドを経て日本にやってきたベニシアさん。
    著者がベニシアさんの本はいくつかありますが、こちらは、夫の正さんの目線で書かれた、写真集&エッセイです。
    NHKの『ねこのしっぽ カエルの手』を観ていて、ベニシアさんの大原での自然に囲まれた手作りの暮らしに憧れていたのです。
    ベニシアさんや正さんのこれまでの生い立ちや暮らし、考え方などが写真とともにつづられています。
    目が不自由になりながらも、周りに手を借りながら自然体で暮らす様子に感銘を受けました。

  • 波風氏と近い年齢の夫婦(夫62歳、妻71歳)の波乱と言える人生、その後半の今(人生の秋)それまでの夫婦の歩みの概括、今後予想される暮らしと決意感じた。満足な仕事も無く当然頭金無くあの古民家を買うことになってしまったこと、正が冬山滑落で死線さまよったこと、バツイチ子持ちのベニシアが前夫から養育費をもらわずオックスフォード大留学の長男の学費を『庭』で捻出したこと、娘の統合失調症発症で正が家を出たこと、庭づくりの意味・・・画面に映されないこんな綱渡り的『出たとこ勝負』人生があったとは。

    今(発行時の2019年)、正が三食作っている。ベネシアはハーブの手入れできず「いま唯一私ができるこ」として、落ち葉や雑草をさがすしかできない庭作業。自然の摂理は人生にも分け隔てない。そんな時、人は歩いてきた半生をどう振り替えるのだろう。この本では今が一番静かで実りの季節、副題に「正ありがとう。すべて、ありがとう」とあった。正直な生き方が暮らし方を決め、そういう暮らし方が生き方を豊かにするのだなあ。読み終わり、誰にでもなく、ありがとうという気持ちが湧いた。

  • 自然を愛でながらの生活ステキです。こんなお庭作りいつかやってみたい。

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著者プロフィール

山岳写真家。1959年長崎県生まれ、京都市在住。84年ヒマラヤ登山の後、インドを放浪。帰国後、京都に本格的なインド料理店「DIDI」を経営するかたわら、自然・山岳を専門にした写真家としても活躍する。山岳雑誌に登山についての記事を連載し、登山ガイドブックなどの著作多数。単書に『関西の山歩き100選』(昭文社2008年3月)がある。

「2015年 『ポケット図鑑 日本アルプスの高山植物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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