- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864100441
作品紹介・あらすじ
ピュアなアザラシのディエゴを操って、自分たちに都合の良い「物語」を作ろうと、市の権力者や悪魔、犬や鶏たちもが争うファンタジー・ストーリー。首だけになったロンバックス教授や乱暴者の悪魔が物語のナレーションを奪い合ったり、無数の人間の集合体で出来た市長が「愛のノーベル賞」をディエゴに獲らせようと企てる。はたまた、犬たちが語る摩訶不思議な人間の歴史まで飛び出して…。物語を手中に入れたい者たちの面白おかしいドタバタを、自由奔放なタッチで綴る漫画作品。全ての画材をつぎ込んだという驚異のカラーリングは、フランス漫画の最高峰に位置する記念碑的傑作。
感想・レビュー・書評
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松本大洋のすすめ
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ストーリーの話は
いったん向こうの方に置いておいて、
絵柄に関しては
ハートを射抜かれるくらいに好みでした。
定規で引かれてないからこその、
自由でのびのびとした線の一つ一つが眼福。
背景の世界観が、
どのキャラクターよりも魅力的で
こんなにも背景というものを、
きちんと認識しながら読める漫画は少ない。
最高!完璧!
しかしながらストーリーになると、
なんにも語ることがない。
というか
自分のなかの理解を司る部分が、
スタート地点に置いてけぼりだから
なんにも語れない。わけが分からない。
セリフが飲み込みづらい。分からない。
100ページ目前で
さすがに脳が強制的に読む手を止めました。
#3の絵柄が1番良かったです。
ありがとうございました。 -
初ニコラドクレシー。
最近読んだ中で一番インパクトの強い本。
まず初っ端からあの顔、なかなか頭から離れない。
絵の技法については全く知らないのだがコロコロ描き方が変わって面白い。
正直わけがわからない頭がおかしくなりそうな物語は大好物なのでお気に入りの本になった。
ちなみにビバンドムがミシュランマンの事だと知ったのは読み終わってから。
あとがきのインタビューも著者の創作風景がわかり良い。 -
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所在記号:726.1||クレ
資料番号:10202170
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BD
まんが -
一ページ、一ページをイラストとして考えれば、美しかった。
話はかなり実験的で難しい。
マンガとして楽しむにはレベルが高い。 -
絵も話も面白いけど、具合が悪くなる。電車で読んでたら久々に酔った。洋書漫画の横書きに慣れてないせいもあったかもだけど。一見の価値あり。悪夢を反芻してる気分になる。内容を思い出そうとすると頭がゆわんゆわんしてくる。
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<閲覧スタッフより>
架空のニューヨークへ降り立ったアザラシのディエゴ。自分に都合のよい“物語”をつくるため、デイエゴを操ろうと様々な生き物が争いを繰り広げる。イメージや発想を優先させることで意味不明な要素も含まれる本作は、ナンセンスかつ実験的な一冊。配色、マチエールへのこだわりが素晴らしい作品です。
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所在記号:726.1||クレ
資料番号:10202170
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うまい…読みにくい、狂気、スルメなのか。ついていくには10年早かったかも。ビバンドムってミシュランのキャラのことなんだね。
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ストーリーは自分の頭の中で昇華させることになるかもしれないが、表紙のイラストにピンときたら手に取ることをおすすめします。