- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864105125
感想・レビュー・書評
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100歳の精神科医の、毎日を穏やかに<ちょうどよく>生きるためのヒントが書かれている。
医学的な部分は「エビデンス第一主義」の現在、鵜呑みにできないところもあるが、全体から漂う著者の包容力と人を尊ぶ心がとても伝わってきた。
◯1ミリでも誰かのお役に立っているか
◯いい歳して見返りなんて求めなさんな
◯「仕える喜び」を忘れている人が多すぎる
は、やはり年の功だ感銘。自分の心もこのように穏やかに居られればと思った。
加齢に対する不安を持つ私の親にも勧めたい本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が心地よく生きるためにはどうしていけばよいのか、そのポイントが書かれている本です。
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心の匙加減、難しいですね。
著者の優しさが伝わってくる文章で読みやすかった。 -
繰り返し味わいたい。匙加減という表現がしっくりきた。
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穏やかな内容。
「物事にどうしても執着してしまう」→自分が最も優先すべき目的は他にないか探す
「最初の一歩さえ踏み出せれば、あとは勢い」
「暗いトンネルの中では自分に期待をして過ごす」
「生きるということは、不安と共生しているようなもの」
96歳まで元気に生きた母について、いつまでも娘扱いされるのには閉口したと恩師に言うと、「それは大変な親孝行をしたわね。あなたに世話するという生き甲斐を張り合いにお母様はお元気で長生きされたのよ」と答えられた。
→その境地になるのは中々難しいけど、実際そうなのかも…と心の端に留める。 -
100歳の精神科医が、自分自身の人生や多くの患者さん達とのやりとりを経て気付いた大切なこと。それが匙加減でした。
私たちは、「こうすれば絶対にうまくいく」という方法を求めがちですが、実際には、うまくいくときもあるし、うまくいかないこともある。つまり、その時々に相応しい匙加減が大切なのです。
匙加減は、経験や鍛錬で上手になることはあっても、極めることは一生ないのかもしれません。
上手になるコツは、謙虚で利他的でありながらも、自分を大切にすることなのだと思いました。