『あしたのジョー』とその時代

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  • 北辰堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864272148

感想・レビュー・書評

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  •  とにかくオリジナリティがない。『あしたのジョー』や梶原一騎に関しては先行する他人の著作で既出の話題ばかりで、何ら新しい視点を提供できていない。『あしたのジョー』連載時の「自分史」的な章節では、当時週刊誌記者だった著者の上司・同僚で早逝したジャーナリスト児玉隆也との確執に筆を割いているが、被害妄想的な非難は限りなく誹謗中傷に近く、「卑屈」(あとがきで著者自身が明言している)というより「卑劣」である(言うまでもなく死者は反論もできない)。最終章の「聖地」探訪に絞って、都市論・景観論から『あしたのジョー』を見直す内容で1冊の本にしていれば、面白くなっていたかもしれない。

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)卒。出版社編集者を経て独立。以後フリーとして取材執筆活動をつづける。主著として『イベントプロデューサー列伝』(日経BP社)、『行動する異端 秦豊吉と丸木砂土』(TBSブリタニカ)、『音羽の杜の遺伝子』(リヨン社)など。

「2010年 『武智鉄二という藝術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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